手打ちうどん まるしん エピソード2/増えるひやかけ

2011.07.17

  1. TOP >
  2. 高知グルメ >
  3. 香美・香南市グルメ >

手打ちうどん まるしん エピソード2/増えるひやかけ

2011.07.17

『エピソード1を読む』 『エピソード3を読む』


手打ちうどん まるしん

さっきは裏向きだった木の看板が、
『営業中』と書かれた表向きに変わっている。

<本日のまるしん・・・一番乗りゲットだぜ・・・!>

だが、11時を1分か2分ほどしか過ぎていないはずなのに、
既に駐車場には、高そうな黒塗りの乗用車が停まっていた。

店内に入ると、会社員風の男性が2名と、学生風の若い男性が1名。

<クッ・・・一番乗りの夢は叶わなかったが・・・それでも四番乗り・・・!
野球でも・・・!四番はチームの顔・・・!>

と、ワケの分からないプラス思考を働かせながらの着席。

壁の張り紙には、
『ひやかけ 1日限定30食 9月末まで』
と書かれた文字が、去年とまったく同じ様で踊っていた。

実は、内心、
今年もひやかけをやっているのか半信半疑だったから、
始まっていたことに安堵した。

そうしていると、今までには見かけたことが無い、
若くて可愛らしい女の子が注文を取りに来てくれた。

<新しいバイトの子かな・・・!>

ひやかけを注文をすると、問うてくる。

「15分ほど掛かりますが宜しいでしょうか?」

「は・・・!はい・・・!」

答えながら、ドキがムネムネと高鳴った。

<この問いが来るパターン・・・つまり・・・これは・・・!
今から湯掻きますよパターン・・・!>

来るっ・・・!

出来立てほやほや・・・!
釜から揚がったばかりの絶頂・・・!

まるしん・・・!
MAXエディションとも言える・・・!
ひやかけが・・・!

降臨するっ・・・!

手打ちうどんまるしん ひやかけ(特盛)

『ひやかけ(特盛)』
(※ メニューに「特盛」の表記はありませんが、言えば+200円で作ってくれます)

15分後、ついに現れた一年ぶりのまるしん『ひやかけ』
その感動の再会を祝して、竜一。

勝負・・・!
勝負の特盛・・・!

<一年分・・・!喰らい尽くしてやるっ・・・!>

だが、しかし、この時。
私は僅かばかりの違和感を覚えていた。

<これ・・・去年より・・・量・・・増えてないか・・・!?>

手打ちうどんまるしん ひやかけ(特盛り)

↑ 去年のまるしん『ひやかけ(特盛)』

まるしん ひやかけ(特盛)2010年版と2011年版の比較!

左、2010年版のひやかけ特盛。
右、2011年版のひやかけ特盛。

誰が見ても・・・歴然の差・・・!
圧倒的っ・・・増量・・・!

<こんなに・・・こんなにも・・・増やしていただけて・・・!>

「好きです、まるしん☆」

そして、さらにもうひとつの違和感に気付く。

<生姜が・・・!ワサビに変わっている・・・!>

通常なら生姜農家涙目の展開。
だが、竜一。
意外と気にしない。

「ワサビも、好きです☆」

手打ちうどんまるしん ひやかけ 麺アップ

近年、徐々に細くなって行っている気がするまるしんの麺。
この日は、さらに細く感じたのだけれど、
以前よりモチモチ感は増しているように思った。

静かに麺を確かめたあと・・・!
いざ・・・飲み込んで行く・・・!

出汁・・・!

ひんやり・・・お出汁っ・・・!

手打ちうどんまるしん ひやかけ 出汁

あぁっ・・・ああっ・・・!
あぁっ・・・!あぁっ・・・!

氷結ぅぅぅっ・・・!

麺に冷え切った出汁を絡めながら飲む・・・!
ゴクリッ・・・!ゴクリッ・・・!
冷たい感触は喉を伝い・・・落ちる・・・!

胃へ・・・!!

ぷはぁっ・・・!

一年ぶりの冷涼感・・・!
外は茹だるほど暑いが・・・!

今・・・!
俺の体内では・・・紛れも無く・・・!
南極の風が吹きすさんでいるっ・・・!

去年とまったく同じに感じる出汁は、
やはり薄めで、さっぱりタイプ。

個人的には、もう少し出汁が濃くても良いと思うのだけれど、
私の舌が世界基準だと言う訳ではないから、大きなことは言えない。

(エピソード3へ続く・・・!)
『エピソード1を読む』 『エピソード3を読む』

押してください。(;ω;)