【2011年・晩夏の西部珍道中・6部作リンク】
『海洋堂 ホビー館 四万十』 → 『ホビー館・南の田舎道をゆく!』 → 『いろりや 前編/幻のネバネバぶっかけ』 → 『この記事』 → 『西部ウルルン滞在記「道の駅・ビオスおおがた」で出逢ったぁー』 → 『本場手打うどん 庄壽庵』
『釜玉』を注文して、暫しの待ち時間。
行列に並ぶのは苦手だが、注文をしてから待つのは苦にならない。
うどんの場合、『待ち時間が長い=湯掻き立て』の図式が、
必ずしもそうでないにしても、固定観念としてあるからだ。
茹で置きよりは、湯掻き立てのほうが、
アルデンテは間違いなく強力。
せっかく、うどんという玉を打つスタジアムに来たのだから、凡打よりも、ホームランが観たい。
などと上手い事を言っていると、登場。
『釜玉うどん』
なんと美しい・・・!
中央に鎮座する生卵と・・・!
周囲に配された薬味の彩り・・・!
「はっ・・・!」
瞬間、気付いた。
こ・・・この陣形は・・・!
インペリアルクロス・・・!
<皇帝・タマゴを中心として、前衛に防御力の高い天カス!両脇を柑橘とネギが固め、後衛のゴマを守る・・・!>
既に失われたものと思っていたが・・・
こりゃぁ・・・驚いた・・・!
コイツァ・・・そんじゅそこらじゃお目にかかれない・・・!
伝説のフォーメーションじゃねぇかっ・・・!
この場合、前衛である天カスから攻めるのがセオリー。
だが、竜一は定石を辿らない。
<ククククク・・・!セオリー・・・?定石・・・?>
なにそれ・・・!
<局の開始・・・素直に前衛を相手にするほど、俺はお人好しじゃねぇ・・・!>
いただく・・・!
皇帝からっ・・・!
竜一・・・のっけからの皇帝攻め・・・!
インペリアルクロスの中心から・・・!
獰猛に混ぜおおす・・・!
小麦、卵、出汁醤油、混ざり合って香る麺はモチモチ系かと思いきや、予想外にシコシコ系。
だが歯に触って噛みこんだ瞬間は、シコッとしながらも、深部に到達するとモチッと反発して可変する弾力。
まるで魔法・・・!
同一の麺を噛んでいるのに、噛む強さでまったく違った反応を魅せる。
魔法のアルデンテ・・・!
喉越し・・・!
軽快・・・!
ちゅるんちゅるんしてやがるっ・・・!
『青さのり天ぷらうどん』
メニューには、地元・四万十の食材を使ったものが多く見受けられる、いろりや。
これもそんな中の一杯。四万十川産の青さのりの天ぷらが乗っている。
<出汁の色が見た目には濃く映るのが、飲んでみるとまったく濃くはなく、甘いわけでもなく、すごくスッキリとした味に仕上がっていて、ゴクゴク飲める・・・!>
その天ぷら、凶暴につき。
一口食べた瞬間にカッ開く瞳孔っ・・・!
脳天を直撃する・・・青さの香り・・・!
今・・・浮かんだ・・・!
俺の脳裏にハッキリと・・・!
四万十川の原風景がっ・・・!
こりゃぁ・・・!
まっこと美味いぜよ・・・!
帰りに、ビオスおおがたで・・・
青さのりの佃煮を買って帰りたくなるレベルぜよ・・・!
(※ このあと竜一さんは「ビオスおおがた」に立ち寄って、「青さのりの佃煮」を本当に買って帰りました。ちなみにもう既に一瓶全部食べちゃいました。(*´σー`)エヘ)
四万十食材を使ったメニューの多さに、地元への愛を感じる、高知県西部随一の有名店『いろりや』
噂通り、期待通りのうどんも去ることながら、青さのりの天ぷらには大きな感銘を受けた。
『いろりや』を出て帰ろうとした竜一。
その時、ダークサイド、もう一人の竜一が姿を現す。
「ククククク・・・!帰る・・・?なに言ってるの・・・!」
西部のうどんをハシゴ出来る・・・!
こんな絶好の機会・・・なかなか無い・・・!
あと一店だけ・・・!
ただ本能に魂を預けておけばいい・・・!
喰えるだけ喰う・・・!
それが小麦に魅せられし者の本能・・・!
至って正常な反応・・・!
まだまだ終わらせない・・・!
倍プッシュだっ・・・!
(このあともう一店・・・行くっ・・・!)
◆ いろりや(幡多郡黒潮町入野558-2)
営業時間/11時~20時(ラストオーダー19時30分)
定休日/月曜日(月曜が祝日の場合は祝日明けが定休日)、年末年始
営業形態/一般店
駐車場/25台
(釜玉うどん650円、青さのり天ぷらうどん682円など)
『いろりや』の場所はココっ・・・!
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