手打ちうどん まるしん 肉の章 エピソード3/肉とワサビ

2011.11.14

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手打ちうどん まるしん 肉の章 エピソード3/肉とワサビ

2011.11.14

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歩み寄って来た店主は、
底の深いドンブリが鎮座する盆を、
座っている私の前に置いた。

手打ちうどんまるしん 肉ぶっかけ(大盛)

『肉ぶっかけ(大盛)』

<フフッ・・・!
ずっとキミを待っていたよ・・・!>

20分前からね・・・!

"竜一・・・この局面・・・!
いつもの特盛を回避・・・!
あえての大盛勝負・・・!"

<俺は別に特盛専用機じゃねぇ・・・!
大盛でいい・・・そんな日もあるのさ・・・!>

それに今回は・・・肉・・・!

肉は高級・・・!
これは常識っ・・・!

<肉ぶっかけ・・・!
デフォで680円・・・大盛で780円・・・!
特にすると・・・よもやの880円・・・!>

一杯のうどんに払える限度一杯をかすめる・・・!

780円と880円・・・!
この局面においての100円差は・・・曙太郎並み・・・!

とてつもなく大きい・・・!

手打ちうどんまるしん 肉ぶっかけ 肉アップ

丼上・・・!
ズッシリと居座るっ・・・!

肉っ・・・肉っ・・・肉っ・・・!
ぎゅう・・・ぎゅう・・・牛肉っ・・・!

<すげぇ・・・タマネギがまぶされてやがるっ・・・!
これ・・・!マジ・・・牛丼チック・・・!
だって・・・牛丼の具も・・・たしかこんな感じだったはず・・・!>

しかし・・・その下にあるのは・・・白米じゃねぇ・・・!
白き麺・・・!うどんっ・・・!

<つまり・・・すなわち・・・!
コイツは牛丼チックだが牛丼とは似て非なるもの・・・!>

俺は解った・・・!
完全に理解した・・・!

挟まってんだよ・・・!
"う"の字がよぉっ・・・!

コイツは・・・ただの肉ぶっかけじゃねぇ・・・!
どちらかというと牛丼寄りだが・・・牛丼でもねぇっ・・・!

ぎゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・!

牛う丼なんだっ・・・!

(※ 何を言っているのか分からねぇと思うが、
俺も自分が何を言っているのか、全然分からねぇんだ・・・!)

手打ちうどんまるしん 肉ぶっかけに付いてきた醤油

独りで興奮する竜一をよそに、
見慣れた陶器を持って来る店主。

醤油である。
『薄かったらかけてくれ』と言う。

<以前はぶっかけに醤油が付いて来ることなんて無かったが・・・!
薄いと言うお客さんがいたのかねぇ・・・!>

手打ちうどんまるしん 肉ぶっかけ ワサビ

指定すれば変更可能ではあるが、基本的・・・いわゆる『デフォルト』として、
まるしんの醤油系に付くのは、生姜、ぶっかけ系に付くのは、ワサビ。

<ククク・・・!本音を言うと・・・!
肉しょうゆと肉ぶっかけの二択・・・あれは楽な選択では無かった・・・!
けれども・・・!思ったのさ・・・!>

考えてもみろ・・・!
"ワサビーフ"という名の・・・!
スナック菓子があるだろうが・・・!

そこで迷いの境地・・・!
とっさに連想したんだ・・・!

肉にはワサビが・・・!
合うんじゃねぇかって・・・!

ぶっかけたのち・・・!
まずは頂く・・・!

麺からっ・・・!

手打ちうどんまるしん 肉ぶっかけ 麺アップ

ムニッ・・・ムニッ・・・!
のち・・・クニュリっ・・・!

そんな麺天気予報は・・・!

所により・・・!
ワサビでしょう・・・!

<あぁっ・・・あぁっ・・・!
ワサビが・・・!ツーンて来る・・・!
でも・・・ツーンて来るのが・・・!>

刺激的で魅力的っ・・・!

うどんに人生を賭けている職人さんが拵えたうどんは、
「ナニカが決定的に違っている」

まるしんのうどんに篭められた"魂"を堪能して、
夏のギラギラとした太陽光が降り注ぐ、昼下がりの店を後にした。

手打ちうどん まるしん

◆ 手打ちうどん まるしん(香美市土佐山田町)
営業時間/11時~18時
定休日/月曜日
営業形態/一般店
駐車場/8台

(肉ぶっかけ680円、ひやかけ380円、かきあげぶっかけ500円、スペシャルぶっかけ650円、
しょうゆ380円、温玉ぶっかけ480円、揚げ餅100円、中盛50円増、大盛100円増、特盛200円増など)
『手打ちうどんまるしん』の場所はココっ・・・!

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