うどん食堂 ちっ子亭 エピソード1/三度目の正直

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まだブログには掲載していない回の、
土佐市の有名店『中乃家』で、うどんを食べた帰りだった。

いつも、土佐市方面への行き帰りには、
「荒倉トンネル」を抜けたり、「あじさい街道」を通ったりして、
「春野町」を通過するルートをことごとく辿っているのだけれど、

中乃家を堪能して帰ろうとしていたこの時、
なんとなく、いつもと違うルートを通って帰りたくなった。

いつもなら南下して、
『黒潮うどん』がある大きな道路に出るところを、逆に北上。

北上して、帰れるのかどうかも分からなかったけれど、
大人になった私の中に子供時代から潜む”冒険心”が、「試しに行ってみろ!」と言った。

方向感覚だけを頼りに走った先は、
『天王ニュータウン』という名の住宅街。

初めて達した地を、
物見しながら通過していると、
フッと視線を過ぎった、平仮名三文字。

<なにっ・・・!?
おい・・・見たかよ・・・今・・・!>

“お腹も張って、後は家に帰るだけ”
そんな穏やかな昼下がり、一転。

戦慄走る。

<うこんをうどんに空目したり・・・!
ふとんをうどんに空目したりする俺だが・・・!>

今のは・・・空目なんかじゃねぇ・・・!

<揺らめくのぼり・・・!
そして看板に確かに見た・・・!>

平仮名界のビッグスリー・・・!

今のは・・・十中八九・・・!
間違いなく・・・”うどん”・・・!

当然、Uターン。

既に東へ降りきっていた天王ニュータウンの坂を、
もう一度、登る。

そして、さっき見た看板とのぼりがある店の前まで戻って来た。

ちっ子亭 イラスト

<やっぱり見間違いじゃねぇ・・・!
コイツァ・・・誰が見ても・・・うどん屋だ・・・!>

しかし・・・ちっ子亭・・・!
聞いた事がねぇ・・・!

<だが・・・おそらく俺が知らないだけで・・・!
この界隈では知名度のあるうどん屋なんだろうな・・・!>

そう思う程度で、その時は帰ったのだが、
数日後、粉・粉愛好家であるNぎちゃんのブログに、
『ちっ子亭』が登場。

読んで、理解。

<へぇへぇへぇ・・・!ちっ子亭って新店だったのか・・・!
天王ニュータウンのあの道自体初めて通ったから・・・!
てっきり昔からあるのだと思っていたぜっ・・・!>

しかし、新店と分かった途端、
行く気が妙に薄らぐ、天邪鬼気質。

スグには行かず、
暫くしてから行った。

がっ・・・!

達した店前。
やけに薄暗い店内。

様子を伺っていると、
店主が出て来て言う。

出汁が切れた、と。

竜一、涙目。

その後、行ったのが、
朝倉の『楓』

楓の話の冒頭で、
竜一に「出汁切れ」を宣告した店こそが、
まさに、この『ちっ子亭』である。

・・・それから、ちょうど一週間後。
再度、ちっ子亭を目指した。

今度は開店勝負っ・・・!

もう出汁切れだなんて・・・
言わせない・・・。

(エピソード2へ続く・・・!)
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著者

竜一

農場経営とブロガーをしています。農協系露地ショウガ農家。1982年高知県生まれ。農業界のうどん野郎/2歳児のパパ/ブログ歴14年/特技は草刈り。ブログとTwitterで「食と農業」をテーマに発信していて、最近は日本の食文化、とくに「家庭料理」に興味があります。


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