セルフうどん 麦笑(むぎわら) 前編/進め!うどん農民! | 生姜農家の野望Online

セルフうどん 麦笑(むぎわら) 前編/進め!うどん農民!

ドキドキ、ワクワク。
遊園地に着く直前の子供みたいに、気分が高揚していた。

久し振りに高知に新しいうどん屋さんが誕生したのだ。
記憶が正しければ、去年の秋以来で、もちろん今年初の新規出店。

しかも、それは『味里』の直線上にあり、徒歩1分。

最初からそのつもりだった。
新進気鋭の店に、逢いに行くつもりだった。
味里を並盛でやり過ごしたのだって、全部作戦。

新店はセルフ。

そういう情報は事前に掴んでいたから、
“セルフの店は大抵1玉の量が少ない”というセオリーから、味里に先に行き、
その後、腹の張り具合に合わせて新店で玉数を決めるという算段だ。

けれども、本来、私はハシゴが好きじゃない。

「うどんのメッカ・讃岐」にあまり行きたがらないのも、
香川に行くと、ハシゴすることが前提になってしまうからだ。

“好きなモノに潰されそうな幸福を味わいたい”

常にそう思っているのに、
香川に行くと、”ハシゴしなきゃ損”という感覚が必ず芽生えて、
1玉発注連発で数軒のハシゴをしてしまう。

そして、高知に帰る道すがらで、
“これが俺のうどんの食べ方か?”と、いつも自問自答してしまう。

<なんか・・・俺・・・俺・・・!
本当の勝負をしてないっ・・・死線をくぐってない・・・!
カネだけ出して、楽して喰って、あぁ美味しかった、なんかそれ違う・・・!>

そんなの勝負師じゃねぇっ・・・!

うどんに締め上げられるような愉悦。
それをハシゴでは味わえない。

味里から新店に歩くわずかな間にこの法則が、フッと脳裏を過ぎる。

<味里で安全策をとらずに、大盛発注するべきだったかな・・・。
で・・・新店でも2玉以上の発注・・・そしたら両店で悶絶の展開だったのに・・・>

だが、過去に後戻りすることなど出来ない。

元々、新店に行こうとしても味里に行こうとしてもこの距離感では、
どちらか片方なんて無理な話で、両方行きたくなる衝動に駆られる運命にあらがえない。

進め。

それでも前へ・・・!

近付くに連れて、
心の迷いは立ち消え・・・。

ドキドキしていた。
ワクワクしていた。

遊園地に着く直前の子供みたいに、気分が高揚していた。

<潰せっ・・・!
俺を潰せっ・・・!麦笑・・・!>

セルフうどん 麦笑

『セルフうどん 麦笑(むぎわら)』

(後編へ続く・・・!)
『セルフうどん 麦笑(むぎわら) 後編/新星キラリ』
 

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『セルフうどん 麦笑(むぎわら) 前編/進め!うどん農民!』へのコメント

  1. 名前:山雀 投稿日:2012/04/02(月) 15:51:40 ID:589fc6ab0 返信

    SECRET: 0
    PASS: cc9f4328e026878631d31720239402d3
    おぉ!「むぎわら」だったのですね?
    自分は「ばくしょう」ってなるほど笑いの
    エッセンスやねと勝手に思いこんでました。
     

  2. 名前:竜一 投稿日:2012/04/02(月) 19:42:50 ID:589fc6ab0 返信

    SECRET: 0
    PASS: 5b90e6ad183357a027ec0d0443bc9637
    そういう読み方があったとは・・・盲点っ・・・!(;・`д・´)
    「ばくしょう」でもいいですよね!

    「今日、お昼食べに"ばくしょう"行こうや!」
    「ばくしょうって、なんやねんそれ!そんな店あるんかいや!」
    「あるんやって!」
    「えぇ!そんなんあったら爆笑やん!(笑)」
    「だから、"ばくしょう"なんやって!」

    「ハッハッハ!」と爆笑する二人であった。

    みたいな展開、ありえますよね!(;・`д・´)ナイカ

    仮に「むぎわら」やったとしても、
    よう考えはったなーと思いました。

    「上手い!」と思ったし、まぁネットで検索したら、
    他県の「麦笑」がいっぱい掛かることは掛かるんですけど、
    それでも「エエ名前やなー」と思いました。( ^ω^) ナガイ…コメント返しがナガイ…