たい焼食堂

2012.12.27

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たい焼食堂

2012.12.27

<ココ・・・有名みたいだけど・・・
1度も行ったこと、ないんだよな・・・>

そんなことを何気なく思いながら、
国道32号線、香美市土佐山田町の繁藤にある、
「たい焼食堂」の前を高級な軽自動車で走っていた。

目的は、その先の大豊町にあったのだけれど、
上手く歯車が噛み合わなくて、大豊町へ到達ながらにして目的を達成できず・・・。

また私は元来た道を引き返していた。

<このガソリンが高い時代に・・・!
ただ大豊までドライブして帰ったんじゃ、やりきれない・・・!
あぁ・・・そうだ・・・せっかくだから、さっきの"たい焼食堂"へ寄ってみようか!>

軽い気持ちで寄ってみた。
綿菓子みたいに軽い気持ちで・・・。

たい焼食堂

『たい焼食堂』

時を刻むように、
打ち付けられたトタンに滲む錆。

店先には、店名にもなっている「たい焼」の"のぼり"もあったけれど、
ソフトクリームのほうが有名みたいなので、ソフトクリームにしようと思った。

戸を開ける。

すると温められた中の空気が、
歴史の息吹のごとくフワッと外へ駆け抜ける。

<積年のカミカゼ・・・キタッ・・・!>

中の空間は、それほど広くない。
テーブルが1つある。
その脇に1人の女性が、うつむき加減に座っている。

私の母親ぐらいの歳に見える。
冬なのに半袖だ。
けれども半袖でも構わないほどに、中は暖かい。

「す・・・すいません・・・!」

私の声に反応して、
女性はコチラを見た。
目が合った。

「ソフトクリーム・・・あります・・・?」
と私は訊く。

「あぁ・・・たぶん出ると思います」
と女性は言う。

<たぶん出る・・・?ジョークなのかこれは・・・!
俺が"あります?"なんていう訊きかたをしたから・・・!
"たぶん出る"とジョークを仰ったのか・・・!?>

いや・・・でも・・・!

<もしかすると本当にソフトクリームを出す機械の調子が悪くて、
出ないかもしれない・・・という意味なのだろうか・・・!>

ジョークだったら笑ったほうが良いのだろうけれど、
ジョークじゃなかったら・・・と思うと笑えない。

疑心暗鬼しながら「あはは」なんて、
サハラ砂漠みたいに乾いた笑いを浮かべている私に、オバチャンは言う。

「どっちにします?
コーヒーかブルーベリー」

「こ・・・コーヒー!」

バニラやストロベリーはない。
面白いことに『たい焼食堂』のソフトクリームは、
コーヒー味とブルーベリー味しかない。

なぜその2種なのだろうか、
と深く考える間も無く、でき上がるソフトクリーム。

「はい!どうぞ!
200円です・・・!」

<よかった・・・!ソフトクリーム・・・!
ちゃんと出てくれたんだ・・・!>

ジャーン・・・!

たい焼食堂 コーヒーソフトクリーム

たい焼食堂!
ソフトクリーム!コーヒー味!

たい焼食堂 コーヒーソフトクリームと竜一さん

キラッ☆

食べて納得・・・!
繁藤の有名店の実力が炸裂する・・・!

<すごいっ・・・なにこれっ・・・!
こんなソフトクリームがあるのかっ・・・!
サッパリ・・・!スッキリ・・・!>

駆け抜ける・・・!
後味の爽快感ッッッ・・・!

<後に全然残らない・・・!
舌の上で融けた瞬間に消えるっ・・・!
甘さの余韻を残しながら・・・スッと消える!消え去るッッッ・・・!>

コイツ・・・!
タダのソフトクリームじゃないっ・・・!

<そうか・・・わかった・・・!
さっきオバチャンが・・・"たぶん出る"と言ったのは、
ジョークでも・・・機械の調子云々の話でもない・・・!>

MP・・・!

<つまりマジックパワーが足りたら"出ると思う"
という意味で言ったんだ・・・そうに違いないっ・・・!>

龍が如く・・・!
獰猛に襲い掛かる攻撃力っ・・・!

魔法のソフトクリームっ・・・!

ザラザラした独特の舌触り。
旨い、かなり旨い。

綿菓子みたいに軽い気持ちで立ち寄った、
「たい焼食堂」のソフトクリームは、
綿菓子よりも軽く、ふわりと融けた。

たい焼食堂 栄養ドリンク自販機

(店先に栄養ドリンクの自販機もあった。
それを見て思った。)

たい焼食堂 栄養ドリンク自販機2

(なかなか"えいよう"な自販機じゃ!
年末で忙しいきに、みんなぁ栄養を付けたほうが"えいよう"な気がするぜよ!)

うおぉぉぉ・・・!
今朝は一段と冷えるッッッ・・・!

◆ たい焼食堂
(高知県香美市土佐山田町繁藤575)

『地図ッ・・・!』