喜寿・静岡伊豆放浪記! 第8話 「伊豆温泉」

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1泊目旅館2

━━━1月25日(金)
午後5時、伊豆温泉、宿到着━━━

入る。

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中庭の洗礼。

<おいおいおい・・・!
中庭がある・・・!中庭なんて見たの!
中学生のとき以来だよ・・・!>

1泊目旅館3

抹茶。

静岡県といえば、やはりお茶。
到着早々、その抹茶が振舞われる。

<抹茶ってどうやって飲むんだっけ・・・
まぁとりあえず・・・グルグル回しとこ・・・>

遊園地のコーヒーカップの乗り物みたいに、
器をテキトーにグルグル回して飲む。

<うまい・・・!
抹茶アイスの味や・・・!>

1泊目旅館4

しばらくして
仲居のお姉さん、現る。

1泊目旅館20

お姉さんを先頭に、
我々は部屋へ向かう。

お姉さんは時々立ち止まって、
全5ヶ所にある風呂の入浴可能時間についての説明をしてくれる。

フンフン頷きながら説明を聞く、
私とオカンとオバ=ア。

だが、そのときオビ=ワンは、
まったく話を聞かず!

廊下の戸の具合を触って確認したり、
中庭の様子を調べたりしている。

「オジイ!話を聞きゆうかえ?」

と私はニヤニヤ笑いながら言った。

「お・・・?」

と言ってオビ=ワンは、
また戸を眺め回している。

誰が見てもオビ=ワン、話を聞いていない。
風呂の時間なんてどうでもいい、と言わんばかりである。

1泊目旅館5

部屋、着。

1泊目旅館6
(入ることはなかったけれど、部屋の風呂もなんだか味があってイイ!)

夕食の時間まで1時間もないということで、
早速、我々は風呂へ。

創業は明治4年だという、
歴史の長いこの宿。

昭和9年の姿のままだという大浴場に、
オビ=ワンと浸かる。

シャワーもなく、
湯溜まりのような所から、
桶でお湯を汲んで体を洗う。

「石鹸は無いがか!」

とオビ=ワンは
家でいつも使っている固形石鹸を欲しがり、
ボディソープを嫌がる。

そしてオビ=ワンは湯船に浸かりながら、
まだ湯溜まりの前で体を洗っている私に尋ねる。

「この温泉の効能はなんな!」

「知らんで・・・!
俺、ここの従業員やないきねぇ!」

と私は笑いながら答えた。

オビ=ワンは、
「ほうか!(そうか!)」と言いながら、
大浴場の高い天井を見上げた。

(第9話へ続く!)
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著者

竜一

農場経営とブロガーをしています。農協系露地ショウガ農家。1982年高知県生まれ。農業界のうどん野郎/2歳児のパパ/ブログ歴14年/特技は草刈り。ブログとTwitterで「食と農業」をテーマに発信していて、最近は日本の食文化、とくに「家庭料理」に興味があります。


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