【高知市】日曜市うどん

日曜市に、うどんを出す店があると聞いた。
<なにそれ素敵…!甲子園でビール…ディズニーシーでビールと同じくらい素敵じゃないかっ…!いくいく…絶対いくっ…!>

早速、高級な軽自動車に飛び乗り、高知市追手筋に到着。
行き交うたくさんの人々。

「見ろっ!人がナントカのようだ!目がぁー!目がぁー!」
ありきたりな言葉を口にしたりもした。

念願の「日曜市うどん」は、すぐさま発見できた。

だが、私はコミュ障。
私はバンビちゃん。

圧倒的人混みに圧倒され、萎縮。
さらに店のオバちゃんを目の前に、緊張。

結局うどんの注文をすることができず、食べれず仕舞いだった。

めでたし。めでたし。

…めでたくない。
(以上、実話)


ーーー数ヶ月後。
私はまた日曜市にいた。

相変わらず、人が多かった。
ウォーリーがいたとしても、たぶん見つけられないだろう。

<リベンジだ…!>
私はこの日のために麺棒で己を鍛え、鉄の心を手に入れていた。

…と言いつつも、実際には何も変わらない。

私は私のまま。
コミュ障はコミュ障のまま。

しかしこのままでは、伝説の「日曜市うどん」を永久に食べることができない。

やるしかない…!
頑張るしかないんだ…!

ここで注文できなきゃ…!
俺は一生…ただのコミュ障っ…!

店先に立つ。
牛乳をそうするみたいに、しぼり出す。
腹の底から、乳首の先から、しぼり出す。

圧倒的!ボイス…!
牧場しぼりっ……!!

やっぱ牛乳でしょ♪

「う…うどんを……」
「はい!うどんね…!」

そそくさと慣れた手つきでうどんを拵え始めるオバちゃん。
店先には持ち帰り用の麺やスープが並んでいる。

<冷しあめも…レモン水も…100円っ…!イイッ…イイなおすけ…!飲みたいっ…!飲みたいなおすけ…!!>

日曜市うどんは、立ち食いが基本。
そんな雰囲気。

だが店のわきに数席の椅子とテーブルが置かれていて、そこで食べることもできるようだった。

しかも、そのわずかな席は私に座ってくれと言わんばかりに空いていた。

俺には聞こえるんだ…!
うどん魔神の声…!

俺に…座れと言っているっ…!

誘惑に負けてレモン水まで購入し、着席、パイプ椅子。
程なくして伝説が降臨する。

『日曜市うどん』

<海原に沈む夕陽よりも…美しい…!芸術的配色…!丼の縁の曲がり具合…曲線美…肌触りもよさそうだ…!>

いわゆる、”かけ”のスタイル。
湖面に、天カスや海草などが浮かんでいる。

丸い。うどんプラネット。
世界地図みたいだ。

なで回したいほど、
いい子ちゃんな、なで肩の丸麺。

青空の下で食べる。
<うはぁっ…!お外で食べると美味しいね…!>

童心に返る。
遠足気分だ。

ランランララランランラーン。

うどんを食べていると思い出した。

もうすぐバレンタインだ。

おうどん食べたりしているけれど、もうすぐバレンタインだ。

おうどんを食べて、レモン水を流し込む。
初恋の味がした。

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著者

竜一

農場経営とブロガーをしています。農協系露地ショウガ農家。1982年高知県生まれ。農業界のうどん野郎/2歳児のパパ/ブログ歴14年/特技は草刈り。ブログとTwitterで「食と農業」をテーマに発信していて、最近は日本の食文化、とくに「家庭料理」に興味があります。


コメント一覧

  • Comments ( 3 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    この天かすはいも天屋の天かすだよ。これミニ知識ねww

  2. SECRET: 0
    PASS: d2a19921be7d9395a3694ad394b32ef5
    日曜市のひやしあめ懐かしい~~~♪

    って、トップ画像が魔女の宅急便風になってる!!
    どん兵衛のCMが来そうなクオリティ~~www

  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    よくあるよくある(笑)
    6~7年前かな?新橋で家出と間違われた(笑)

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