ラーメン食堂 黒まる -KUROMARU-78

昨年末。
南国市の市役所近くに、新しいラーメン店がオープンしたと聞いた。

だが私は人見知りでコミュ障。
いわゆるバンビちゃん。

未知なる者の懐に飛び込めるわけもなく、柱の陰から家政婦のように、あえて遠巻きに状況を見守っていた。

そうやって私が「全力バンビちゃんモード」でマゴマゴあいだにも、多くのヌードルブロガーの方々がその店に行かれ、ブログにレポートを掲載されていた。

そしてそれを私はコソコソ読んだ。
夜な夜な焼酎を煽りながら、少し酔ってクネクネしながら読んだ。

<ふふぇー!結構みんないい感じで書いてるな…!出始めのホンダ・フィットぐらいの雰囲気だぜ…>

自分もフィットしたいと思った。

スープと……!
ラーメンの麺とスープと……!

フィットしちゃいたいっ…!!

『ラーメン食堂 黒まる -KUROMARU-78』

闇夜を切り裂いて、入店。

たしか以前は喫茶店だったと記憶している店内、綺麗。

メニューに記載されたラーメンは「くろまる」「こくまる」「みそまる」の3種のみ。

<初めてだから…ここは基本の”くろまる”に…!>

しない。

あえて基本に逆らいたい。
川が北から南に流れているとすれば、私はあえて南から北に遡りたい。川の流れに逆らいたい。

そう。私は鮭。
川を上る新鮮な秋鮭。

鮭弁当だっ…!!

<定石なんて踏まねぇ…普通なんてロックじゃねぇ…鮭は鮭らしく…バンビはバンビらしく…!>

卓上の呼び出しボタンを押すと、驚くほど軽やかな音がした。
やってきた女性の店員さんに、軽やかにドモりながら注文した。

数分後に現れたそれは茶色。

『みそまる Cセット』

「Cセット」とは、味噌味の「みそまる」に、+200円で半チャーハンが付くお得なセットだ。

麺の増量は、大盛や特盛ではなく、替玉で注文する方式の模様。

つまり足りなかった場合には、無限に替玉することで限度一杯まで食べることも可能。そういうことだろうか。

<可愛いね!可愛いね!みそまるちゃん!可愛さとカッコよさを合わせ持っているっ…!>

煮玉子やモヤシやワカメが載ったルックスは、スタンダードだがイケている。
イケイケドンドン!まさしくイケ麺だ。

麺がぁー!麺がぁー!
見ろっ!麺が滝のようだ!

少し太めに映る麺。黄色い。
味噌の香りを連れてくる。ありがたい。

だが私はすすれない。
麺を折り畳むようにして口に運び、食べる。

口の中で麺が暴れる。
ブルンブルン暴れる。

ブルンッブルンッしてるねっ…!
麺がブルンッブルンッしてるねっ…!

大興奮だ。

初来店の「黒まる」
初体験の「みそまる」
今夜は眠れそうにない。

黒まるナイトフィーバーだ。

出汁がかなり効いているように感じる、甘めのスープ。

いろんなラーメンを食べ歩いている人ほど驚くのではないだろうか。
とにかく高知の他のラーメン店にないような味。

たとえば、空を見上げると茶色い鳥が飛んでいたとする。

高知の人ならば「ああ、トンビかー」ぐらいにしか思わないだろう。高知でトンビは珍しくない。

しかし、それがよく見るとプテラノドンだったとする。
さすがに驚くだろう。

私は最初これをトンビだと思っていた。
でも食べてみるとトンビじゃなかった。

みそまるは、プテラノドンだったのだよ。

半チャーハン…!
パラッ…パラッ…!!

この圧倒的パラパラ具合。
パラパラパラダイスだ。

そしてそのパラパラのチャーハンは、降下するパラシュートのように私の胃に落ちていった。

パラパラパラダイスだ。


後日ーーー。

味噌味の「みそまる」を食べたので、今度は醤油サイドのラーメンを食べたいなと、また『ラーメン食堂・黒まる』にやってきた。

今度は『こくまる Cセット』

やはり基本の「くろまる」を避けるように「こくまる」にしたのは、バンビちゃんのねじ曲がった乙女心ゆえだ。

醤油スープも味噌スープと同じく、甘め。
でも甘ったるい雰囲気ではなく、元々甘い味付けが苦手な自分でもイヤじゃない。

というか。

むしろ好き。

愛してる。

載っている具が「みそまる」とは、また違う仕様。
麺も「みそまる」より細く見える。

おなじ人がいないように、おなじラーメンなんてない。

チャーハンを口に入れると、チャーハンは口の中でパラパラと分裂した。

パラパラパラダイスだ。

◆ ラーメン食堂 黒まる -KUROMARU-78
(高知県南国市大埇甲2301-4)
営業時間/
11:00~14:30(L.O.14:00)
17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日/水曜日
駐車場/有

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