昼ごはんには遅すぎる……!
晩ごはんには早すぎる……!
そういう時間の中を、俺は彷徨っていた……!
午後4時すぎ。
大量のうどん店がひしめき合う、うどんのメッカ・香川県。
……とはいえ、午後4時なんて中途半端な時間に営業している店となると、ある程度限られてくる。
「様々なうどん店を食べ歩いているあいだに、気が付けば夕刻。この時間帯に開いている店…どこかないのか……!」
竜一、秒速で出す、答え……!
『もり家』があった!
本格手打ちうどん「もり家」
(*行ったのは、2014年6月です)
「時間も時間だから、たぶんそんなに混んでいないだろう」そう考えていた竜一だったが……。
甘いっ!
「俺の脳ミソは砂糖パンか……!」
そんな事態を迎える……!
『もり家』の店内、超満員!
辛うじて座れる程度。
駐車場には数名のガードマン。
「半端ないな『もり家』。ガードマンがいるうどん屋なんて、高知じゃ『丸亀製麺』だけだぜ……」
見るからに体制がシッカリしていて、ここなら怒られることはなさそうだ……。
「だって香川の老舗うどん店って、大抵…「ニーチャンなんにする?ぬくいん?ひやいん?どっち…!!次の人待っとるから!はよして!ウラァー!」そんな感じだもん。うどん屋のおばちゃんの迫力すごいからね……」
本格手打ちうどん「もり家」の店内。
藻塩、発見!
午後4時にもかかわらず、大混雑の『もり家』。わずかに空いていた席、そこに腰を下ろすと「藻塩(もしお)」があった。
▲ 天ぷらと相性が良いらしい。
「ミネラルが豊富なんだって。じゃあ、ミネラルウォーターに藻塩を入れたら、スーパーミネラルウォーターになるのかな……」
もり家のメニュー。
『もり家』のおすすめ、イチオシメニュー、明らかに「かき揚げおろしうどん」。
「メニュー内での扱いが、ほかのメニューと段違い……」
『もり家』に来たら「かき揚げ」を食え!
「……そんな圧力がすさまじい」
(▲ 参考画像:『冨永』の「温卵うどん」と、『うぶしな』の「肉ごぼうぶっかけ」)
たとえば、丸亀の『冨永』や宇多津の『うぶしな』、それぞれ「温卵うどん」や「肉ごぼうぶっかけ」、自分が食べたいうどんを自重してでも店のおすすめメニューを食べることが多い竜一。
「この局面でも『もり家』のおすすめに従い、「かき揚げおろしうどん」を食べるのが至極当然の流れ……しかし……!」
俺は朝からずっと食べたかった……!
シンプルな「醤油うどん」が……!
あろうことか、この局面、かき揚げが名物の『もり家』において、かき揚げを食べない……!
うるせぇ!俺は食べたいものだけ食べて、大きくなるんだ!(物理的な意味で)
もり家の「生じょうゆうどん・冷(中盛)」
このとき数軒のうどん店をハシゴしたあとだが、あえての「中盛」。
チマチマ食べても、腹が張らねぇんだよ!
整って艶のある、とても綺麗な麺線。
「人間でも、これだけ綺麗な人はなかなかいない……」
麺線に見とれながら『もり家』での、"うどん物語"はクライマックスに入る。
小皿に別盛にされた「おろし生姜」「ゴマ」「ネギ」「大根おろし」などの薬味をのせ、うどんと一緒に注文した「大海老天」をのせる。
ちなみに、なんと!この大海老天……。
+300円。
個人的、大ダメージ!
「エビ天1本、300円……!」
『もり家』でまさかの……
未曾有の豪遊……!
一般的には150円くらいが主流であるエビ天の相場。いくら通常のエビよりも大きい"大エビ"である、とはいえ決して財布には優しくない。しかし、それでものせたかったエビ天がここにある。
「だって食べたかったんだもん……!」#俺かわいい
食べると、滑らかな舌触り、ハリ、弾力をみせる麺。
そしてエビが、プリップリッ!
「300円という値段設定の時点で、上がりまくったハードルを…軽く超越!飛び越えた……!」
もり家の「特上もりもりうどん・冷」
ネギ、錦糸玉子、きざみ海苔、梅天、ちくわ天と半熟卵天がのった超豪華もりもりうどん!
もり家のもりもり!夢がもりもり、もりうどん!
「トッピングという名の夢がたくさんのった、とんでもないうどん!『梅天』が珍しい!梅干しの天ぷら……?」
ここで登場するのが、先述の「藻塩」である。
「そのままの味で少し食べておいて、あとから藻塩つけて食べよう!」
……結果、そのまま藻塩の存在を忘れて、帰った。
本格手打「もり家」の所在地、営業時間、定休日、駐車場
所在地/香川県高松市香川町川内原1575-1(地図)
営業時間/10:30~20:00
定休日/木曜日(祝日の場合は営業)
営業形態/一般店
駐車場/有
一人行きやすさ/△ 人気店ゆえに混雑しがちな店内。たしかカウンター席なし。
子連れ行きやすさ/○ 座敷あり。