高知初!横浜家系ラーメン「とさの家」チャーシューメン | 生姜農家の野望Online

高知初!横浜家系ラーメン「とさの家」チャーシューメン

高知市はりまや町に『家系』のラーメン屋がオープンしたと聞いた。

<家系…はて…?>旅行以外で高知から出たことのない私は、いまひとつピンと来なかった。きっと多くの高知県民が概ね同じ反応だろうと思う。

豚骨醤油ラーメンの店らしい。

とさの家8
(看板の照明が消えているのは、最後にアレがアレしたからなんだよ!)

店先に大きな花輪が並んでいたので、場所はすぐにわかった。
『とさの家』と看板に書かれている。

初めての店。いつものように緊張したし躊躇もしたけれど、敵前逃亡できない。コインパーキングに車を停めてきたからだ。<駐車料金、無駄にするわけにはいかへんで!>なぜか関西弁になった。

入口の扉が開けっ放しになっていた。扉の開閉音がしないことを瞬時に察知した私は、わざとバタバタと足音を立てて入った。<気付いて!店員さん!俺という客がきましたよ…!>

そのとき店員さんがコチラを見て、「いらっしゃいませ」と言ってくれた。安心した。<俺はまだ透明になっていないようだ…>

事前に、小さい子にお金を渡して調べたところ、『とさの家』は食券制らしい。

券売機の前に立つと、“チャーシューメン”と書かれたボタンを探した。すぐに見つかった。

『チャーシューメン』は四種類あった。通常の”チャーシューメン”と、”中盛チャーシューメン”と、”大盛チャーシューメン”と、”ミニチャーシューメン”だ。価格はそれぞれ、八百五十円、九百五十円、千円、七百五十円とある。

気付いてしまった。
<並と中盛の差は百円なのに、中盛と大盛は五十円差…!>

さすがは私。ナイス洞察力。刑事は無理でも、警察犬くらいならやれそうな気がする。戌年だし。

<この局面…食べ切れるなら、誰がどう考えても”大盛”一択…!大盛こそが、コスパの中のコスパ…!CPってもんだろう…!>

人生に迷っても、ここは迷わない。だって戌年だし。
<犬は迷わないものですよ、はっはっはっ!(知らんけど)>

私はカンフーの使い手を彷彿させる華麗な動作で券売機に千円札を吸い込ませ、”大盛チャーシューメン”のボタンを連打。押しまくった。

券売機が吐き出した白い食券を手に空席を探す。L字型のカウンターが奥に伸びている店内は、想像していたよりも広い。探すまでもなく目の前の席が空いていた。そこに腰を下ろそうとしていると店員さんが寄ってきた。条件反射的に食券を渡した。

渡すときに、「これ、お願いしますっ!」と言っておきたかったが言葉にできなかった。結果、「こぅぇっ!」と私は発した。また随分、略してしまったものだと反省した。

とさの家4

そして、「麺、固めで!」と注文した。今度はまろやかに発声できた。<うどんもラーメンも…固い…固いのが…イイッ…!>

ラーメンを作ってもらっているあいだ、湯がグラグラと沸き立つ寸胴をカウンター越しに眺めていた。

どんなラーメンが出てくるのかと楽しみで、なんだかワクワクする。NHKで番組が持てそうな勢いだ(”ワクワクさん”的な意味で)。

とさの家5

カウンター越しに「熱いので気をつけてください」と言われ、ドンブリを受け取った。上部を持てばいいのに下部を持ってしまい、本当に熱くて声が出そうになった。だが百姓根性で耐えた。

とさの家6

<海苔が立ってる…!>
でき上がったチャーシューメンからは、露天風呂みたいに湯気が昇っていた。

クリーム色のスープに大量に浮かぶチャーシュー。何枚入っているのかわからない。何が起きるかわからない人生と同じようだ。

とさの家7

<なんだ!この麺…!>
麺を引き上げて驚いた。

太いっ!

私は目をちょっとした錠剤くらいに丸くした。
<博多豚骨ラーメンによくあるみたいな細麺ではなく、極太麺。ちょっとした丸太くらいあるかもしれない…!>

その幹に喰らいつく。
<すごいな!すごいなこれ!>これまでに食べたことがないような麺だ。<食べ応えがすごい!>

固めで注文したことも作用しているのか、太さ、弾力、圧倒的攻撃力。

極太麺に驚愕していると、近隣から「ラーメンはスープでしょ」という、聞き飽きるくらい聞いた台詞が耳に入ってきた。<スープねぇ…>丼に口をつける男らしいスタイルでスープを飲んだ。

<OH!ガッツリ!>
“昔ながらの中華そば”、その真逆をいくような現代風の濃密な味わいでボディ強め。<俺が力石じゃなかったら倒れているところだぜ…!>と思った私は『あしたのジョー』を一度も見たことがない。

終始、「すごいな!すごいな!」と麺に驚き、スープに驚きながら食べていると、新客が入ってきた。しかし麺切れを告げられている。<ギリギリだったのか俺…!>

時刻はまだ午後八時半くらいだった。
<ツイている…!だがこれで来年の分の運もすべて使ってしまった気がする…>

とさの家2

カウンターの側面に貼られた紙に、途中から薬味を入れると良い、最後に酢を入れると良い、みたいなことが書かれていた。脇に、『おろしニンニク』『おろし生姜』『豆板醤』が置かれている。

とさの家1

素直さに定評のある私は、その張り紙の通りに食べることにした。

最初に、おろし生姜を入れて食べた。次に豆板醤を入れて食べた。どんどん味が変化する。面白い。<うわー!なにこれすごーい!>女子高生のようにキャッキャした。おろしニンニクはやめておいた。

とさの家3

最後にお酢を垂らす。それまで「オッス!」という感じだったスープが、”おっ酢”の効果で一気にまろやかになり、「おす~ん」といった雰囲気になった。

<一杯のラーメンが薬味や調味料を入れるごとに変化する様は、ドラゴンボールのフリーザやセルやブウに通ずるものがある>

ドラゴンボールは私の青春だった。

<世界中に散らばった七つの家系をすべてを集めると、どんな願いでも叶うのかな…>

センチメンタルジャーニーな気分になった。
<伊代は十六…俺はもう三十二だ…伊代の倍も生きたオッサンなのよ…!>

何が何だかわからなくなってきた。もう家に帰ろう。家系の店から家に。家ーい…。

とさの家8

◆ とさの家
(高知県高知市はりまや町1-4-22 川崎ビル1F)
営業時間/11:00~15:00、17:00~24:00
定休日/月曜日
営業形態/食券制
駐車場/無

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『高知初!横浜家系ラーメン「とさの家」チャーシューメン』へのコメント

  1. 名前:衰弱堂@家系ファン 投稿日:2014/09/29(月) 15:21:51 ID:589fc6ab0 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    お久しぶりです。

    横浜生まれ、元祖吉村家の味を知り、家系をこよなく愛する衰弱堂としては黙っておられません。

    家系、意外と店によって微妙に違いがあるんですが

    ・食券制
    ・立った海苔とほうれん草
    ・製麺所特注の太麺
    ・水を入れるコップが青みがかったプラスチック
    ・店員はタオルを頭に巻いている

    はだいたい共通。

    店によってはライスおかわり自由できゅうりの漬物置いてあったり。チャーシューは店によってかなり違います(家系のチャーシューはあまり美味しくない店が多い)。ネギも店で違うかも。

    お好みは自分も麺固めで注文します。あと油多め。

    おすすめのトッピングはネギ。麺は中盛りもしくはチャーシュー麺→ネギラーメンにしてライスを。ライスがあるとさらに楽しめます。

    まず、海苔を1枚、スープによく浸して、ご飯を巻いて食べる。うまい。
    チャーシューの切れ端とほうれん草をライスに乗せて、再びスープによく浸した海苔で巻いて食べる。うまい。

    そして茶碗に少し残ったご飯に、レンゲを手にスープをかけてひたひたに。家系雑炊? うまい。

    もう一度、ライスと格闘してきてください( ´∀`)

  2. 名前:竜一 投稿日:2014/10/16(木) 20:22:09 ID:589fc6ab0 返信

    SECRET: 0
    PASS: 5b90e6ad183357a027ec0d0443bc9637
    おぅおー!お久しぶりです!谷田ー!(笑)
    最近忙しくてコメントの返信が遅くなったことを、運営チームよりお詫び申し上げつつ、ご理解とご協力をお願いします。(SEGA)

    自分、家系ラーメンについての知識がまったくなかったので勉強になりました!
    衰弱さんの手法を実践すべく、もう一度格闘してきたいと思います!お楽しみに!(笑)