野イチゴどんマン | 生姜農家の野望Online

野イチゴどんマン

草刈り機は相変わらず、
軽快なエンジン音を響かせていた。

<お腹空いた……>

そろそろ正午が近かった。

梅雨に入り、連日しっかり雨が降る。
畑の中に入れないので周囲の草を刈っていた。

草を刈りながらも、
頭の中は昼ごはんのことで一杯だ。

<ごはん食べたーい!>

そのときだった。
斜面に赤く光る物体を見つけた。

こ……これは………!

この赤さ……!
この円らさ……!
この素朴さ加減……!

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野イチゴだ……!

<お…おお……美味しそう………!>

遠い……いや………
至って最近の記憶が蘇ってくる。

<子供の頃は……
これを食べて飢えを凌いだものじゃった…>

ちょっとしたお爺みたいな目をして、語る俺。

<ヘビイチゴという食べても美味しくない…
いわばダミーのようなイチゴもあってのぉ…>

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遅れていた生姜の芽も出揃ってきた。

草刈り機のエンジンを止め、
ふぅーと息を吐き、
昼ごはん代わりに野イチゴをむしって食べる。

甘酸っぱい初恋の味がした。

↓ 最後の4行は捏造です…。
大人は野イチゴなんか食べません(゚Д゚)

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