山盛りウンコは誰のもの | 生姜農家の野望Online

山盛りウンコは誰のもの

引き続き生姜の収穫準備を進めている。わけあって今年は例年よりも準備が早い。

軽トラに乗って生姜畑に着くと、助手席のドアを開けながらオビ=ワンは言った。
「仕事する言うたち、おまんのとぎ(相手)をするばぁになるかもしれんけんど」

ふふっと鼻で笑って、私も軽トラから降りた。生姜畑に緑色の絨毯が広がっている。

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「こればぁの生姜を作ったのは久しぶりじゃよ」とオビ=ワンが自画自賛するように、今年は生姜の出来がいい。もっとも本体は土の中なので、実際には掘ってみないとわからないのだけれど、見た目はなかなかだ。

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一本一本、竹の杭を抜いてから、二人で畝(うね)の両側に立って網を外していく。下から上へ、物理的に網を引っ張り上げる。

長方形の畑の長辺に対して並行に取った畝。その中間で一休み。

「おぉの、腕がすくむ」オビ=ワンは苦笑して腕に手を当て、感触を確かめた。

引き続き、網を外す。外していると咳が出る。生姜の葉に付着した埃が舞って気管に入るのだ。網を外しても腕がすくまない、若くて体力のある鮮魚のようにピチピチ新鮮な私でも、これには参る。

「おお…ほこる…」ゲホゲホと咳をした。
「ほこるろう」オビ=ワンはヒッヒと笑った。
「ほこる……」

網を外したら、今度はその網を手作業で巻き取る。このとき気を付けないと網が絡まって面倒なことになる。
網を巻取りながら畑の中を歩いていると、生姜の葉の香りが漂ってくる。

<ああ、うどん食べたい>条件反射的に思った。<生姜を載せた醤油うどん、いや、かけでもいいな。釜玉に生姜も合うんだよね…!>

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そうこうしているうちに、段々と今日も日が暮れてきた。西の空が夕焼けしている。

そろそろ帰ろう。
生姜畑用の地下足袋から草履に履き替える。外で履くのと同じ靴を履いて生姜畑に入ると、畑内に雑菌をうつすことになるので、いつも靴は履き替えている。生姜は病気に弱い。

「ありゃ何の糞じゃったろうねゃ」地下足袋のコハゼに手をかけながらオビ=ワンが言った。

畑に来る道中、農道に何かのウンコがあったのだ。山盛りのウンコだった。ちなみに軽トラのタイヤで踏ん付けた。

「あればぁ”ひりつむ(脱糞して積み重ねるみたいな意。笑)”いうたら、タヌキじゃおか。タヌキがあんな糞の仕方するが」オビ=ワンは顔をしかめて首をひねった。「ひょっとイノシシじゃおか」

「ううん…」私は唸った。ウンコに対する知識が浅いので、何とも言えない。
「銀杏を喰ちょったき、やっぱりイノシシじゃおか」と言い、オビ=ワンは集落でイノシシ猟をしている人の名をあげた。「今度、○さんに訊いてみちゃお」

(※刺激が強すぎるためお見せできませんが、それはもう見事な山盛りウンコでした。笑)

ともあれ、だいぶ収穫準備も進んだ。
「まあ準備さえしちょいたら、いつでも掘れるきに」とオビ=ワンは笑って軽トラの助手席に乗り込んだ。

軽トラの車内は、タイヤから漂うウンコの香りに満たされていた。

「人間の糞ほど、くそう(臭く)ないきに」
「いや、臭いで」

ボクをおしていってね!(笑)
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