我が家のビリケンさん | 生姜農家の野望Online

我が家のビリケンさん

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生姜の収穫期間中は、親生姜の出荷作業などがあり、雨が降っても休みにならない。しかし二日連続で雨が降った。この場合は休みになる。一日目の雨の日に出荷作業を終えているからだ。

そのため昨日は一日中家にいた。家から一歩も出ていない。なにをしていたのかというと、朝から晩まで生後一カ月の娘を抱き、ずっと文庫本を読んでいたのだ。

思えば子供が産まれた数日後から生姜の収穫が始まったため、子供と一緒にゆっくり過ごしたことがなかった。


座椅子に座り、本を読む。腹の上に小さな娘がいる。体温高め。温かい。両手を挙げてバンザイのポーズで眠っている。

そのとき小説世界で人が殺された。
私はミステリー小説が好きだ。普段の生活がのんびりしている反動か、救いのない暗い話が好きだ。

この世の汚れを知らない純粋無垢な顔して眠る娘。希望に満ちた存在。それに対して小説世界では話がどんどん暗転していっている。現実と小説の世界の緊張具合がまるで違う。個人的にこの隔たりがたまらない。

最近のミステリー小説に、名探偵コナンみたいに犯人を捜したりするものは少ない。最初から、あるいは途中から大抵犯人はわかっている。そして、ときに犯人の視点で物語が進行したりする。

刑事から逃げながらも、第二のターゲットを追う犯人。犯人は犯人で彼には彼の正義がある。ドキドキしながら読み進めていると、娘が泣き始めて現実世界に引き戻された。

娘をあやす。なにせ新米親父。どうあやせばいいのかわからないが、それっぽくあやしてみる。
「ほーい、ほーい」声をかけてあやすと泣き止んだ。

また小説世界に戻る。
今度は刑事の視点だ。犯人を追い詰めていく。早く逮捕しないと犯人が第二の殺人を犯してしまう。

そのとき現実世界でブリブリと音がした。娘がウンコをしたようだ。

オムツを替えなければ…!オムツを替えなければあー!

小説世界の事件も大変なものだが、現実世界で起こっている「ウンコタレゾウ事件」も一大事だ。私はまだオムツなどロクに替えたことがない。上手に替えられるだろうか。わからない。わからないがしかし替えなければならない。私はお父さんだ。

産まれる前に行政主催の「パパママ教室」で習った手順を思い出しながら四苦八苦。なんとかオムツを交換して小説世界に戻る。

が、間もなく泣き始めた。再度あやしてみるも泣き止まない。どうやら今度はお乳が欲しいらしい。
「こりゃあ忙しいよ」あやせ、ウンコ、お乳の間隔が短い。

嫁に預け、お乳を飲んでいるあいだに小説を読み進める。犯人が第二のターゲットを捜している。犯人も刑事も第二のターゲットの居場所が掴めない。犯人が先か、刑事が先か。しかも狙われている第二のターゲットも殺人犯だという鬼設定。

どうなるのだろう。さらに読み進めているとお乳を飲み終えた娘が私の手元に帰って来た。帰ってくるなり、またブリブリと音を発してオムツを替えろとグズり始めた。

グズる顔が大阪のビリケンさんに似ている。

「お父さん、本を読むことにならんがあ」ビリケンさんの泣きっ面を指で撫でて苦笑した。なおも娘はビリケンさんのモノマネをしている(ように見える)。

「泣いて、乳飲んで、ビリケンさんや」栞を挟んで本を閉じた。窓の外では強い雨が降りしきっている。「あんたの物語はまだ一ページ目やね」

ボクをおしていってね!(笑)
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『我が家のビリケンさん』へのコメント

  1. 名前:慧竿 投稿日:2015/11/15(日) 15:03:46 ID:589fc6ab0 返信

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    父ちゃん 頑張れぇ~!(^∀^)ノ

    ええオッサン
    オバハンになった
    姪っ子甥っ子のオムツ替えを
    さんざやらされたんを思い出したワ(≧∇≦)

    何をされても
    されるがままでも

    終わってポンポンしたらニコォ~!
    ってされたら全て許してしまうやろ!!(≧∇≦)

  2. 名前:竜一 投稿日:2015/11/19(木) 12:43:59 ID:589fc6ab0 返信

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    PASS: 5b90e6ad183357a027ec0d0443bc9637
    まだ喋れないので、何を要求しているのか判断するのが大変ですね。
    とりあえずオムツを替えるときは、おしっこをかけられないように身体をそらしてやってます(笑)