開墾物語 第2章 エピソード1/草木を焼く | 生姜農家の野望Online

開墾物語 第2章 エピソード1/草木を焼く

fc2blog_20160113083719359.jpg

子供が出来てから毎日まったく暇がなく、忙しいなんてものじゃない。なにせウチの子は、すでに圧倒的かまってちゃんで、一人ではいられないのだ。子育てに休み時間などない。そう知った三十三の夜。

「短歌もいいけど、長文もねっ!」てなわけで、新年初めてパソコンに向かう。傍らには、どん兵衛肉うどん!


fc2blog_201601130739129a0.jpg

長い正月休み明け、オビ=ワンと二人、山の開墾畑に向かう。昨年末に刈っておいたあの草木を焼くのだ。

「山へ火が点いたらいかんきねゃ」とオビ=ワンが言うので、消毒散布用のタンクに水を一杯に入れて、いつでも消火できる態勢にしてきた。

オビ=ワンはガスバーナーを背負っている。
その姿はまるでロボコップ。迫力満点、年寄りロボコップだ。

fc2blog_2016011307385432d.jpg

ぜえぜえと息を切らし、フォークで懸命に集めた草。年寄りコップが火を点ける。
たちまち燃えあがる、かと思いきや、勢いがない。

「案外燃えんねゃ」オビ=ワンはシュポシュポと音を立てて手動のポンプを押し、バーナーに燃料を送っている。「明け方に雨が降ったき、ほんでやねゃ」

燃え広がらないので、燃えている場所にどんどん草木を集める。とにかくこの荒れ地に広がる草木を燃やしてしまわないと、次の行程に移れない。

この冬一番の寒さだと言われた朝は震えるほどだったのに、火の熱と運動で、いまは暑い。シャツは汗で濡れている。

私は額からも垂れ始めた汗を拭って言った。
「おおダレる」

しかし年寄りコップは耳が遠い。

「ええっ!?」
「ダレらぁえ!」
「なにっ!どういたっ!?」
「ダレると言いゆうが!!!」

大声で自分のいまの心境を発表して、余計にダレる。ダレノガレ明美になった気分だぜ。

fc2blog_201601130739271ea.jpg

揺らぐ炎を見つめていると、無駄に焼き芋がしたくなる。

「焚き火といえば、焼き芋だろうがっ!」
なんて私の考えた名言さえあるくらいだ。

「ああ、焼き芋したいなあ」呟く。

「なにっ!どういた!」

「焼き芋がしたいわよぉ」

「芋喰うかや?」

「喰わんけど」

「おまん、芋喰わんろうが」

「うん」と言って笑った。「芋焼酎やったら飲むけんど」

ボクをおしていってね!(笑)
1クリックで10ポイントが加算されます(1日1クリックのみ有効)。
人気ブログランキング高知に参加中!

スポンサーリンク

竜一を監視(Twitterフォローなど)