コメダ珈琲店 高知南国店でカフェランチ! | 生姜農家の野望Online

コメダ珈琲店 高知南国店でカフェランチ!

「あたしコメダ珈琲に行きたいの」謎の女は言った。
「コメダ珈琲?ああ、あの最近南国に出来た店か?」男はソファーの上で足を組み直した。「行ってもいいけど…」と鼻の下をこすった。「俺…コメダ珈琲自体が初めてだな。ちょっと前に出来た高知市内の一号店にも行ったことがない」

早速、南国市へ向けて車を走らせる。

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『コメダ珈琲』に到着すると、男は驚いた声をあげた。
「えっ!?駐車場にガードマンが立っているじゃないか」
「昨日オープンしたばかりだからね」平然と言う女に、男はまた驚く。
「昨日っ!?知らなかった…。建物は随分前に出来上がっていたから、もうとっくにオープンしているのかと思っていた…」

昼食を食べに訪れたとはいえ、すでに午後三時半。店内は比較的空いていた。

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真新しいソファーに腰を下ろす。
「すげぇ…!」水が入ったコップを手に持つ男。「コップにもコメダ珈琲マークが刻まれている!!」

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卓上に置かれたメニューを手に取る。
「コメダだけに米もあるのかと思いきや、やっぱりパンばかりなんだな…」うーん、と長考した。「うどんも無いとなると、いったい何を食べればいいんだ?」

「サンドイッチのほかには、ハンバーガーとかもあるわよ」と女はメニューを指差した。
「ハンバーガーか……」男の表情は冴えない。「キャベツが多くて水っぽそうだな…。知らないけれど…」メニューに記載された画像を見て言った。

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「よし!このミックストーストっていうのにしよう!」“サクッと焼き立て”とメニューに書かれている。「ようはホットサンドみたいなものだろう。…それがいい」

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だが、それだけではダメだ。と男は考えた。
「ここはコメダ珈琲。何と言ってもメインはサンドイッチではなくコーヒー。やはりこの局面、コーヒーも合わせて注文するべきじゃないのか」

「そうかもしれないわね」と女も頷く。

「コーヒーはさっき家で飲んで来たんだ。いくら味が違うとはいえ、またコーヒーを飲むのもなぁ…」男は再度長考した。「仕方がないからカフェオーレにしようか」しかし……と続けた。「五八〇円のミックスサンドに、四四〇円のカフェオーレを付けると…なんと千円超え……」

女は鋭い目付きをした。
「もう…!そういうことを言うんじゃないの!」

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やがて運ばれて来たミックスサンドに、男は驚きの声をあげた。
「結構大きいな…。こんなにボリュームがあるとは…」

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「でしょ?コメダ珈琲のサンドイッチはこうなのよ」そのとき女はチョコレート味のソフトクリームが載ったパンのようなパイのような、よくわからないものを食べていた。

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「それ、ラッキョウを浸ける容器みたいな形だね」男は女の前に置かれたものを指差した。「ウチのお婆も、そんな形の容器にラッキョウを浸けてんだ」

「あなた何言ってるの。これはラッキョウじゃなくて、コーヒーシェイクよ」
「ほう、モスバーガーにもあるやつだね」

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男はサンドイッチにかぶり付く前に、カフェオーレを一口飲んだ。
「このカップにもコメダ珈琲マークが入っている。なかなか素敵なデザインの絵だな」

彼の職業は画家だった。
「あまりの素敵さに撫でてしまいたいくらいだよ。いやむしろ撫でよう。いますぐにだ」男はカップを撫で回した。良いと思ったものは徹底的に撫で回してしまわずにはいられなかった。

しばし撫で回した結果、摩擦によってカップの側面が若干削れた。

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カフェオーレ、コーヒーシェイク共に、無料で豆が付いてきた。
「豆……とな……!」ちょうどその日は二月三日。節分。

食べると、口の中で豆が弾けて踊り始めた。どこからともなく威勢の良い声も聞こえてくる。
「えらやっちゃ、えらやっちゃ、よいよいよいよい!まめぇーのぉぉぉ、ダンスだぁぁぁぁああ、よいよいよいよい」

豆たちは、ひとしきり踊ったのち、胃袋に落ちて行った。

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それにしても…と男は思った。
「いったい、これはどうやって食べればいいんだ?」三枚のパンで構成されたミックストーストは、かなりの分厚さ。

「大口を開けてかぶり付けばいいのか…?だが、これだけ分厚いと、アゴが外れる。そういう可能性も捨て切れない。俺の口よりミックストーストのほうが遥かに巨大……!!

万が一、本当にアゴが外れてしまったら、どうしよう…。
いや…でも待て…。世の中にはアゴが外れやすい人、というのが稀にいて、そういう人たちが言うには、案外自分ですぐにハメられるって話じゃなかったっけ?

だとすればだ。もしアゴが外れてしまっても、素早くアゴを元に戻し、何事もなかったかのように平静を装えば問題ない。そして……仮に店員さんに目撃されてしまっていた場合…その場合には笑みを交えて陽気に言えばいいじゃないか…。

『おっと、ちょっとだけアゴが外れちゃったぁ…』…なんて。
アゴが外れた客として、しばらく語ってもらえれるに違いない。

それにしても……。
こいつは食べ方が難しいな……」

ミックストーストに苦戦している男に、女は紙ナプキンを手渡した。
「これで包めばいんじゃない?」
「はっ。そういう手が……」

紙ナプキンで包むと、そこそこ食べやすくなった。
「一つ食べただけでも、充分お腹が張るな…」と言いながら二口目。「こりゃあもう、晩ごはんに影響が出るのは必死…。このボリュームで五八〇円は、むしろ安いくらいだ」

ミックストーストを口いっぱいに含んだ男を見て、女は「ふふっ」と笑い、続けてこう言った。
「四六時中、車に乗っているのは、なにじん?」

謎の女が、なぞなぞの女になった瞬間だった。

ボクをおしていってね!(笑)
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