園田競馬ブログ。一攫千金!大金ゲット!?3戦勝負! | 生姜農家の野望Online

人生楽勝!?園田競馬で3レース勝負した結果・・・!

インターネット界で様々な革新的サービスが生み出され、躍動する社会。そんな表の世界とは別のところ、魔物が潜む馬世界で、ひとつの伝説が始まろうとしていた……。

やり手の馬券師集う、高知市の場外馬券売り場『パルス高知』に、その男は現れたのだ。

「てめぇ……どこの人間だ……」そんな先客たちの視線が男に向けられる。

男の名は、竜一。
のちに「天才」と謳われる男。

設置された多数のモニター。このとき発売されていたのは兵庫県にある「園田競馬(そのだけいば)」の馬券。

開催されていない「高知競馬」は当然発売されていない。

「見事に男だらけだな……」
場外馬券売り場に女性の姿は皆無。おじさんばかり。若者もいない。

しかしそれは若者に人気がないからではなく、最近は皆ネットで馬券を買う時代になったからである。

事実、ナイター開催を始めてから、南関東に次ぐ売り上げをほこるまでにV字回復した「高知競馬」は、売り上げの大半がネット投票だという。

「勝負は3レース!3つのレースで結果を出す……」

そんな竜一の呟きが聞こえたのか、一人のオヤジが声を出す。

「無理だっ!素人のお前が競馬なんかに手を出したら、ヤケドするだけだ!ここはお前みたいなヒヨッコが来るところじゃねぇ!悪いことは言わない。早く帰りな……」

「クククッ!まあ見ろよ……」

凍り付かせてやる……!

「こっ!このガキ……!」

拳を震わせるオヤジ、そのとき竜一。

「知ってるか?おっさん。園田競馬には、3回凡走が続くと降級するルールがあるってことを……

「そっ!そうなのか!競馬には“クラス”というものがあって、強い馬は上のクラスで走る、成績の悪い弱い馬は下のクラスで走る、その程度のことは知っているが、そんなルールがあったとは……!」

つまり、こうさ……。

「2回続けて凡走している馬の陣営は、3回目、わざと凡走させて降級させる。そういうことをする場合があるらしい。降級したほうが勝てるからだ

そこを突くっ……!!

「ぬおっ……」驚きのあまり、絶句するオヤジに竜一は言い放つ。

「俺も、さっきネットで適当に調べて知ったんだけどな……」

オヤジは心の中で、竜一の検索力に脱帽していた。

(そんなことを瞬時に検索できるなんて、この若者は天才に違いない……)

  • 2回続けて凡走している馬を外す。

それが園田競馬の必勝法だ!

勝負のときが……

いま、始まる!

第6レース「リミテッド競争C2」

竜一にとっては1レース目だが、すでにレースが進行していて、園田競馬は第6レース。

出走するのは、わずか5頭。
たったの5頭だが、それには理由がある。

「このレース、兵庫県デビュー馬でないと出走できないルールがあるらしい」

▼ 5頭の出走馬は以下の通り。

  1. ガラスマスカレイド 下原
  2. アクアマリーナ 鴨宮
  3. ララバイ 松浦
  4. ネモフィラ 田中
  5. サンデーストリート 吉村

(* 馬名 騎手名)

早速、この中で2回続けて凡走している馬を探す。

「対象となる馬は、2番アクアマリーナ。それしかない……!」

この2番アクアマリーナ、ここ2走を、5着、7着、ときている。さらに3走前も5着である。

「凡走狙いの可能性もある馬。人気も5頭中最低。切るには打って付け……」

2番を切ると、残りは4頭。

2連勝中の1番、ガラスマスカレイドが1番人気。しかし3連勝もできるかな?3回続けて勝つといったら、かなりのもの……」

では、1番でなければ誰が勝つのか。

「そうして1番を切れば、残り3頭。5番が2人気だが、5番は今回1番に乗っている騎手・下原が前走まで乗っていた馬。いわば捨てた5番”に先着を許すなんて、下原さんのプライドが許すわけがない。意地でも5番を上回ってくるだろう……

ならば……

答えは「3」「4」

「スマホで見られる出走表で詳細を調べると、3番ララバイは、以前B級で好走していた経験のある馬。4番ネモフィラは、まだキャリアが浅い若造だ……」

このレース……!
読み切ったっ……!

勝つのは、3番……!
ララバイだっ……!

竜一、購入する馬券の種類は「単勝」。単勝とは、1着に入る馬を当てるだけ、そういうシンプルな馬券。

ララバイ1,000円!1点勝負!

金額が少ない?……なぁに本当は100万円いったってかまわないさ。だが競馬はイギリスで生まれた、紳士のスポーツ……

紳士は黙って単勝勝負!

「100万なんて下品な張り方、紳士じゃないんでね……」

始まる!リミテッド競争!

竜一が購入した、3番ララバイの騎手は松浦……!

松浦さんに、俺の人生を託す……!

「ララバイをトップに導き、俺の1000円を、100万にしてくれっ!」

そのとき場内アナウンスが入る。

“4番ネモフィラ号は、馬体に故障が発生したため、この競争から除外します

ええっ!?
4番除外っ!?

なんと!おそらくはなにかケガをしたと思われる4番が、競争から外された。

「あと4頭で走るの……!?」

その通り!
たった4頭で走るんです!

「4頭だったら、もう当たったも同然だろう」

1番人気の1番ガラスマスカレイド・下原が来なかったら、たぶん当たる!

レース!スタート!

4頭とも、がんばれ!

走り出したら、そう思う。
「無事にみんな回ってきてね」

でも、勝つのは俺の……

ララバイ松浦……!

向こう正面!ララバイ2番手!

1番下原は手応えが怪しい!
「必死で馬を押している……!」

これは!くるっ!

集団は、最後の直線に向いてくる!

しかし先頭は、2人気の5番!
3番ララバイ松浦は2番手!

「1着じゃないと、当たりにならねぇんだよ!」

なんとかしてよ!ララバイ!
松浦さん!まつうらさぁぁぁん!

1番はもう来ない!
だが、5番が抜かせられない!

いけぇっ……!
ララバイ松浦……!!

人気を背負っていた1番、下原が猛然と追い込むも……!

勝ったのは松浦……!
3番ララバイ……!

ありがたいっ……!

やったぁぁぁっっ……!
やってくれた!松浦さん……!

「ララバイと松浦さんのおかげで、俺の財政がうるおった……!

1着!3号馬ララバイ!

単勝配当!490円(4.9倍)ゲット!

「うぉぉぉぉ……!」

1,000円が、4,900円もの大金に!

「3,900円も勝てた……!」

一生遊べる大金!

天才馬券師・竜一……!
持っているものが違う……!

そのとき、アナウンサーが言う。

「先ほどの第6レース、3連複100円は、兵庫県競馬史上最低配当です。いやぁ歴史的瞬間でしたね……」

* 3連複とは、上位3頭に入る馬を当てる賭け式。3頭の順番は入れ替わってもかまわない。

「ええっ!3連複の100円元返しって初めてだったの?」

竜一の心の声が聞こえたみたいに、アナウンサーは言う。

「これまで110円はあったんですけど、100円は初めてです」

さらにアナウンサーは続ける。
「4頭立てになること自体があまりないですからねぇ。前回4頭立てになったのは2011年、約6年半前です

これに竜一。
「頭数が少ないほうが、馬券の組み合わせが少なくて、当たりやすいから配当が安くなりがちなのも当然だよな……」

歴史的な日に、たまたまフラッと現れて、きっちり馬券を当てる。

それも元返しでない……

爆勝ちの単勝式を!

「さすがは俺……」

天才馬券師・竜一の伝説が……始まろうとしていた……。

続き:園田競馬「馬単」流し!2000円勝負!大接戦の2着争い、その果てに・・・!

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