そこは家!家!家……!
見渡す限り、家が建ち並ぶ「住宅街」だった……!!
「本当に、この辺りにカフェなんてあるのかな……」
半信半疑、車を運転する竜一。
ナビはいの町枝川の電車通りを北に入った、住宅街のずっと奥をさしている。
「次、左?で、その先のカーブミラーを右?」
道のりは、すこぶる複雑。
「ナビがなかったら、まずたどり着けない……」
やがて見えてくる、看板に書かれた「LILO CAFE」の文字。
こ、ここか……!
あった……!
ついに発見した……!
超穴場カフェ!
リロカフェを……!!
高知・いの町枝川の住宅街。
そこに2017年2月にオープンしたという、
素敵なおしゃれカフェがあった……!
リロカフェの店内。
風流なお庭、そこを抜けて入った店内。元々、民家の和室だった部屋を改装した、そんな造り。
「床の間がある……!」
4人がけのテーブル席が2卓、2人がけのテーブル席が1卓、ほかは窓に面したカウンター席がいくつか設置されている。
竜一、テーブル席へ。
卓上に、お花。
「かわいい……」
おしぼりもかわいい。
「使うのが、もったいないような気持ちになる……!」
リロカフェのメニュー。
▲ 店名になっている「LILO CAFE(リロカフェ)」の"LILO"は、ハワイ言葉で「広いこころ」という意味があるのだそう。
「俺は普段から、常に"LILO"だけどね……」
▲ コーヒー豆は梼原町の「COFFEE FLAG(コーヒーフラッグ)」のものを使用しているとのこと。
このコーヒーに驚愕することになろうとは、竜一、このときまだ知らない。
食事は「LILOセット」のみで、あとはケーキがいくつかある。自家製ケーキの内容は日によって変わる模様。
ランチに訪れていた竜一。
「当然、ここはLILOセット、いくしかない……!」
LILOセット
▲ 先に来たのは、パンプキンスープ。
「入れ物がおしゃれ……!」
ガラス製のカップ。
「冷製スープかと思いきや、温かい!かけうどんの出汁のように温かいスープだ……!」
トーストのセット
▲ パンを「トースト」あるいは「ホットサンド」から選べるLILOセット。こちらはトーストのセット。
トーストにのみ「チーズのベーコン巻き」と「土佐ジロー卵のゆで卵」が付く。
土佐ジロー!?
あの有名な土佐ジローのゆで卵……!?
「ああっ!たしかに……!」
ジローの顔してる……!!
卵が……
僕ジローです!
って言ってんだよ!
食べてみると……
「味が濃い!濃厚な味で、土佐ジローがコケコッコー!」
走ってくる……!
▲ トーストは玄米を使用したパンとのこと。
「やわらかい!シットリしている……!」
特筆すべきは、よくある玄米パンのように、食感がボソボソしていない点。
「むしろモチモチしていて、おいしい……」
ホットサンドのセット
▲ そしてこちらは、ホットサンドのセット。
▲ 卵がタップリ入ったホットサンドに、ボリューム満点のサラダ、ヨーグルトにフルーツが付く。
詰まりに詰まった大量の卵……!
その姿を見ているだけで、嬉しくなってくるではありませんか!
▲ グリーンサラダ、ポテトサラダ、ニンジンのラペ。
オクラがシャキーン!
格好良く盛り付けられている。
「ニンジンのラペ」は、オリーブオイルとお酢などで和えた、フランスの家庭料理。
そのヨーグルト、只者ではない!
ヨーグルトはヨーグルトでも……
カスピ海ヨーグルトである!
伸びるよ、伸びるよ!
すっごい伸びてるよっ!
「トルコアイスのヨーグルト版みたいだ……!」
コーヒーがおいしい。
梼原町の「COFFEE FLAG」から、豆を取り寄せているというコーヒー。
これが、かなりおいしい。
「口当たりが軽いのに深みがある……」
一番の驚きは香り。
「香りが、ものすごくいい……」
身体の隅々にまで香りが広がり、その広がった香りが……
俺の広い心……!
"LILO"に浸透していくのだ……!
食後にデザート(ミニスイーツ・ケーキ)
▲ +100円で付けた「ミニスイーツ」は、シフォンケーキ。
スローテンポの音楽が流れ、ゆったりとした空気が漂う店内。窓から差し込む陽光。お店のかたも感じがいい。
「素敵なお店見つけてしまった……」
「リロカフェ」の所在地、営業時間、定休日、駐車場。
所在地/高知県吾川郡いの町枝川2882-7(地図)
営業時間/9:00~17:00
定休日/日、月、第2火曜
駐車場/有(5台)
一人行きやすさ/○ カウンター席あり
子連れ行きやすさ/△ 座敷なし