【子育てにまつわる掌編】「強敵現る。」

まもなく2歳になろうとする娘を保育園に迎えに行き、連れて帰る。

すると、いつも同じ組に通うほかの園児たちが「バイバーイ」と手を振ってくれる。素敵な保育園である。

しかしきょうは違った。

お迎えに行くと、娘は保育室のほうを振り返り「みんなバイバーイ」と手を振る。ここまではいつも通り。

しかしそしてそのあと「○○くん、バイバーイ」と男の声の名を呼び、小さな男の子に笑顔を向けているのだ。

「ええっ!?」
娘の視線の先には、控えめに見ても、わりと可愛らしい顔立ちをした男の子が立っていた。その子は娘に微笑みを向けている。

なんやコイツは。

戸惑う私に向かって、その子は、こう言いながら笑顔で手を振る。

「パパ、バイバーイ!」

お前のパパになった覚えはない。

GO!BACK!

私も大人だ。
「バイバーイ」と一応は男の子に手を振り返したが、取り繕った笑顔が引きつるのがわかった。

イケメン×かわいい=強敵

とんでもないやつが現れた。

まったくもって、父は心配である。

生姜農家の野望Online!
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著者

竜一

農場経営とブロガーをしています。農協系露地ショウガ農家。1982年高知県生まれ。農業界のうどん野郎/2歳児のパパ/ブログ歴14年/特技は草刈り。ブログとTwitterで「食と農業」をテーマに発信していて、最近は日本の食文化、とくに「家庭料理」に興味があります。


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