うどん食堂 ちっ子亭 エピソード4/気鋭の勝負がけ

2011.11.26

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うどん食堂 ちっ子亭 エピソード4/気鋭の勝負がけ

2011.11.26

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唇にフンワリと触れる、大根おろし。
シャキシャキとした食感で応える、青ネギ。

あとから入れた、生姜が、
流れを変える役割を果たす。

丼内で強く主張する、
奇、衒いし、麺。

正統派の、柔らかく入って固く返すアルデンテとは一線を画すけれど、
固く入って、柔らかく通して、固く弾くアルデンテ。

これだ。
これが私の"ツボ"をグイグイと押す。

「今までに味わった事が無い」

そんな、多くの者によって使い古された表現が、
パズルの最後の1ピースを「カチリ」と押し込むみたいに、
的確に当て嵌まった。

うどん食堂ちっ子亭 かけうどん(大)

『かけ(大)』

メニュー表では、
「330円」という表記に線が引かれ、
驚きの価格、「230円」に訂正されていた(大は100円増)。

<昨今・・・値上げはよく聞くけれど・・・!
値下げとは・・・!!>

神様っ・・・!

うどん食堂ちっ子亭 かけうどん アップ

ワカメ、初期状態からの鎮座。

<しょうゆに乗っていても不思議は無い・・・!
大根おろしとネギが・・・別盛りだったことから察するに・・・!>

『アナタの好みに合わせてお入れ下さい』

<常にそういう傾向の・・・!
いわゆる"お気の召すままにスタイル"の・・・!
攻め方をしてくるのかと思っていたら・・・!>

ところがどっこい・・・!
ここに来てのワカメ・デフォ・・・!

<感じる・・・!
感じるぜ・・・ちっ子さん・・・!>

「ネギは譲っても・・・!
ワカメだけは譲れねぇっ・・・!」

そういう煮えたぎるほどに熱い・・・!
ワカメへのコダワリ・・・情熱をっ・・・!

「かけ」だと「しょうゆ」に比べて全体が幾分柔らかくなるものの、
独創的な麺食感は相変わらずで、表面部分がパワフル。

うどん食堂ちっ子亭 かけうどん 出汁アップ

イリコ・・・!
裸単騎っ・・・!

香川チック・・・!
讃岐香る・・・イリコ出汁・・・!

それが前面に押し出て強烈に主張する・・・!

「俺が主役やぁっ・・・!」

うどん食堂ちっ子亭 かき揚げ

『かき揚げ』

シッカリとした厚みがあり、
一般的なかき揚げと変わらないぐらい大きなかき揚げ。

奥さん・・・!
これっ70円っ・・・!

<具も「タマネギだけ」なんてこたぁねぇ・・・!
いろいろ入ってんのに・・・70円っ・・・!>

物価、相場、
完全無視。

安すぎて、嬉しすぎて、
思わず聞きたくもなる。

ここは本当に日本かっ・・・!

このかき揚げ、棚に並べられていてトングもあったから、
てっきり「トッピングはセルフ」だと思って、自分で取って来ていた。

がっ・・・!

どうやらセルフではなかったようで、
店のおばちゃんが、うどんと一緒にかき揚げを持って来てくれて、
1個しか注文していないハズのかき揚げが、目の前に2個並ぶという珍事が起きた。

この局面で、1個しか注文していないハズのかき揚げを2個とも食べてしまうと、
「ちっ子亭のスグ向かいにある交番お世話になるかもしれない」と考えて、
さすがに、1個はお返しした。

食べ終えて、食器をカウンターに持って行くと、
そのままで構いませんよ、と店のおばちゃんが言う。

食器を持って行く必要が無いことは分かっていた。

しかし、料金前払いシステムの場合、
"返却"という動作をしないと、どうにも帰り辛かったのだ・・・。

ちっ子亭を後にした私は、
仁淀川沿いを上流へとひた走った。

<ククク・・・しょうゆで冷やした体・・・!
温めて帰らねぇとなぁ・・・!>

うどん食堂 ちっ子亭

◆ うどん食堂 ちっ子亭(吾川郡いの町天王北3丁目)
営業時間/10時30~14時30分
定休日/確認し忘れ → 月・火・祝日との情報有り!
営業形態/半セルフ(注文→支払→席で待機→うどん運ばれて来る→食べたら帰って良し)
駐車場/4~5台分

(しょうゆ300円、かけ230円、大100円増、かき揚げ70円など)
『うどん食堂ちっ子亭』の場所はココ・・・!

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