ムー大陸米

投稿日:2014.09.30 更新日:

夕暮れどき、稲刈りが終わった田んぼで藁を集めていると連絡が入った。先日収穫した米の籾摺りが終わったということだった。

翌日、早速受け取ってきた。
軽トラで一度に運搬できる量はたかだか知れている。数キロメートル離れた籾摺り小屋まで何度も往復した。数時間かかった。

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車庫に積み上げた茶色い紙袋入りの玄米を眺めて、ムー大陸みたいに唸った。「むぅー」

首の後ろを掻いた。「今年は不作だな…」

八月に一ヶ月間、雨が降り続いて日照不足に陥った影響が大きいようで、昨年よりわずかではあるが作付け面積が増えたにも関わらず、収量は減っていた。

そうなると売価が上がりそうなものだけれど現実は厳しい。高知は不作でも他産地は豊作な様子で、売価は例年にないくらい激安だ。

玄米を運搬するのに半日かかった。
昼からは再び田んぼで藁を集めた。

日が暮れるまで、ほとんど何も言葉を発しなかった。無言で藁を集めた。声の出し方を忘れてしまいそうだった。

一度だけ大きめの声が出たのは、藁の下にヘビがいたときだった。藁と一緒にヘビを掴んでしまう寸前で「ひぃっ!」と私は飛び逃げた。ヘビも全速で逃げた。

マムシではないことを確認すると、去り行くヘビの背中に半泣きで言ってやった。

「ニョロニョロしやがって」

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三日ほどかけて、藁を集め終わった。

小松菜チャーハン1

晩ご飯は、菜園で採れた小松菜を使った『チャーハン』
いまのところ無農薬の状態なので、虫に食われた穴がたくさん空いていた。

小松菜チャーハン2

付け合せに、『小松菜と玉子のバター炒め』
食べると、小松菜は「シャキッ!シャキッ!」と良い音を奏でる。

シャキッ!とした私の性格みたいに、一本、筋が通っているな、と思った。

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竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

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