治りかけた風邪の熱がぶり返すように、また少し気温が高めに推移していて蒸し暑い。
草を取ってから生姜の株元にケイントップを撒く。
ずっと前かがみの体制。汗で背中にシャツが張り付く。背中がこる。
このあいだの晩は背中がこり過ぎて、船酔いしたときよりも酷いくらい気分が悪くなっていた(船酔いしたことないけどね)。
だが、ある方にプロレス技みたいに激しいマッサージをしてもらうと、たちまち治った。人体の不思議だ。
日没とともに終業して手袋を外すと、中に混じっている石灰窒素で手が真っ黒に汚れていた。
汚れた手……。
「その汚れた手でわたくしに触れないで!」
「ふぁっ!ふぁっ!ふぁっ!今日からお前も我が帝国の一員…!」
「やめて!わたくしはヴェスパニア王国の王妃よ!」
「くくく…!大臣たちはすでに買収済み……!誰も助けになんて来やしないさ……」
「はっ!あの翼は……!」
「ぬ…!なにっ!あの赤い翼…!ヴェスパニアの軍用機!」
「ジョセフ…!ジョセフだわっ!」
「くそぉ!あのガキ…まだ生きておったかっ!」
"説明しよう!ジョセフとはヴェスパニアきっての腕利パイロットで王妃のフィアンセの友達である!"
「おいおい、ここでフィアンセではなく友達が助けに来たということは、当然話がややこしくなるぞぉぅ…」
続きはまた次週!
昨年収穫して、家の横穴に保存している生姜は白い芽を吹いていた。生姜は上手に保存すれば一年くらい平気でもつ。
オバ=アが漬物にすると言うので、芋から外して別に取る。食べられるらしい。
知らんかった。