農業は休みが少ない。農家は休めない、という幻想。

投稿日:2018.01.23 更新日:

どうも巷のイメージでは、「農家は休みがないんでしょ?大変だね」ということになっているらしい。

たしかにロクに休みもせずに働く人は、高齢の農家に多い。しかしそういった人は、農業が仕事というよりも、趣味のようになってしまっていて、田んぼや畑に出ていないと落ち着かないからそうしているだけだ。

一括りに「農業」と言っても栽培品目によって状況が異なるため、一概には言えないが、現代の農家で「1年365日ほとんど休まずに働いている」という人は少数ではないだろうか。

むしろ農業は、ほかの仕事よりも休める。

露地生姜農家を営む「ウチの場合は」だが、人を雇う収穫時期以外は、休もうと思えばいつでも休める。平日や土日も関係なく休める。

その良さを痛感したのは、1歳の娘が熱を出したとき。

娘の熱は一時期40度を超えた。40度……娘の熱は一向に引かない中、私は引いた。ドン引きだ。

「40度って…大丈夫なのかよ……」

戦慄の局面で仕事。
……なんかしていられない。

私はためらいなく仕事を休んで、熱が引くまでの数日間、娘とずっと家にいた。そして何かあれば自分が親として、全責任を負って対処せねばと考えていた。

一旦は熱も下がり、安心して私も仕事に復帰していたが、3日間ほどしてまた熱がぶり返した。私は再度仕事を休んだ。

そうして結局、最初の発熱から10日間ほどかかったが、何とか熱は治まってくれた。

近年では、新規に就農されるかたや、法人化して新しい農業の仕方をする人たちが出てきたけれど、「農業は休めないから大変」なんて言っている現役農家を見たことがない……。

休みが少ないと、その世界に凝り固まる。

妙に固執し傾倒した結果、農業であれば農業の世界しか見えなくなる。

農業のやり方を他者から学ぼうにも「休みがないから勉強する時間がない」「視察したくてもできない」などということになる。

だからこそ、時間が自由に使える「休み」は多いほうがいい。

土日、祝日、平日、まったく関係なく休めるのが露地生姜農家

繁忙期は休みづらくなるのはたしかだが、それでも露地生姜農家は、定植する4月、そして収穫する11月。

それ以外は自由に休める。

たとえば「今日これからどこか遠くに遊びに行きたい」と言って、突然、北海道の牧場に馬を見に行く。あるいは沖縄の海に泳ぎに行く。

そんなことも……
「やろうと思えば」だが可能だったりはする。

「自由に働き、自由に生きられる」

それが露地生姜農家のよさである。

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  • この記事を書いた人

竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。これまでに食べ歩いた飲食店は数千件。高知のグルメ情報はおまかせください。農業は生姜一本で稼いでます。

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