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肌に「透明感」を求めるように、人は出汁にも「透明」を求める。

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透明度の高い出汁に浸かったうどんを見て、「おいしそう」と思ったことはないだろうか。

「すごく出汁が透き通っている」と、目を見張るほど透明度の高い出汁、というのに時々出会う。

うどんの出汁を見ていて、私は思うのだ。

「どうして"透明"がよいのだろう」。

「出汁茶漬け」にハマっていたときもそうだった。

私は無意識に出汁の「透明度」を見ていた。

なぜだろう、と考えた。

もしかすると、人は元々「透明」が好きな生き物なのかもしれない。

"命の源"と呼ばれる「水」は、透明でないと安心して飲めない。

"透明肌"などと言って、「肌」にも透明を求める。

さらには"透明性"と言って、「政治」にも透明を求める。

人間は「透明」が好きなんだなぁと、つくづく思う。

海の妖精「クリオネ」も透明だし、「イカ」も透明なのが新鮮だ。

子どもの頃は「透明人間」に憧れるもので、心の透き通った人がいい、などと「心」にまで透明を求める。

そこまで「透明」がよいのでしょうか!

……と、いきどおった私は、この場で"遺憾の意"を表明したい。

そんなの、いかん!遺憾!……みたいな。

「ああ、でも透明がいいよなぁ……」。

以前、うどん屋のおばちゃんが「何時間もかけてイリコの内臓を手作業で取り除いている、イリコの小骨が指に刺さって痛くて大変よ」と嘆きながらも、「おいしい出汁を取るためだから」と笑っていた。

「料理が心」だとすれば、「透明な出汁」は「透明な心」ということかもしれない。

透明な出汁に浸かった「うどん」、そして「出汁茶漬け」は、いつもおいしい。

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竜一

高知で生姜農家を経営しています / 飲食店が好き / 飲食にたずさわる人が好き / 高知のグルメ情報をまとめたサイト「生姜農家の野望Online」を運営中 / 大好きな飲食店を知ってほしくて書いています。

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