人生楽勝!?園田競馬で3レース勝負した結果・・・!

投稿日:2017.09.07 更新日:

インターネット界で様々な革新的サービスが生み出され、躍動する社会。そんな表の世界とは別のところ、魔物が潜む馬世界で、ひとつの伝説が始まろうとしていた……。

やり手の馬券師集う、高知市の場外馬券売り場『パルス高知』に、その男は現れたのだ。

「てめぇ……どこの人間だ……」そんな先客たちの視線が男に向けられる。

男の名は、竜一。
のちに「天才」と謳われる男。

設置された多数のモニター。このとき発売されていたのは兵庫県にある「園田競馬(そのだけいば)」の馬券。

開催されていない「高知競馬」は当然発売されていない。

「見事に男だらけだな……」
場外馬券売り場に女性の姿は皆無。おじさんばかり。若者もいない。

しかしそれは若者に人気がないからではなく、最近は皆ネットで馬券を買う時代になったからである。

事実、ナイター開催を始めてから、南関東に次ぐ売り上げをほこるまでにV字回復した「高知競馬」は、売り上げの大半がネット投票だという。

「勝負は3レース!3つのレースで結果を出す……」

そんな竜一の呟きが聞こえたのか、一人のオヤジが声を出す。

「無理だっ!素人のお前が競馬なんかに手を出したら、ヤケドするだけだ!ここはお前みたいなヒヨッコが来るところじゃねぇ!悪いことは言わない。早く帰りな……」

「クククッ!まあ見ろよ……」

凍り付かせてやる……!

「こっ!このガキ……!」

拳を震わせるオヤジ、そのとき竜一。

「知ってるか?おっさん。園田競馬には、3回凡走が続くと降級するルールがあるってことを……

「そっ!そうなのか!競馬には"クラス"というものがあって、強い馬は上のクラスで走る、成績の悪い弱い馬は下のクラスで走る、その程度のことは知っているが、そんなルールがあったとは……!」

つまり、こうさ……。

「2回続けて凡走している馬の陣営は、3回目、わざと凡走させて降級させる。そういうことをする場合があるらしい。降級したほうが勝てるからだ

そこを突くっ……!!

「ぬおっ……」驚きのあまり、絶句するオヤジに竜一は言い放つ。

「俺も、さっきネットで適当に調べて知ったんだけどな……」

オヤジは心の中で、竜一の検索力に脱帽していた。

(そんなことを瞬時に検索できるなんて、この若者は天才に違いない……)

  • 2回続けて凡走している馬を外す。

それが園田競馬の必勝法だ!

勝負のときが……

いま、始まる!

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第6レース「リミテッド競争C2」

竜一にとっては1レース目だが、すでにレースが進行していて、園田競馬は第6レース。

出走するのは、わずか5頭。
たったの5頭だが、それには理由がある。

「このレース、兵庫県デビュー馬でないと出走できないルールがあるらしい」

▼ 5頭の出走馬は以下の通り。

  1. ガラスマスカレイド 下原
  2. アクアマリーナ 鴨宮
  3. ララバイ 松浦
  4. ネモフィラ 田中
  5. サンデーストリート 吉村

(* 馬名 騎手名)

早速、この中で2回続けて凡走している馬を探す。

「対象となる馬は、2番アクアマリーナ。それしかない……!」

この2番アクアマリーナ、ここ2走を、5着、7着、ときている。さらに3走前も5着である。

「凡走狙いの可能性もある馬。人気も5頭中最低。切るには打って付け……」

2番を切ると、残りは4頭。

2連勝中の1番、ガラスマスカレイドが1番人気。しかし3連勝もできるかな?3回続けて勝つといったら、かなりのもの……」

では、1番でなければ誰が勝つのか。

「そうして1番を切れば、残り3頭。5番が2人気だが、5番は今回1番に乗っている騎手・下原が前走まで乗っていた馬。いわば"捨てた5番"に先着を許すなんて、下原さんのプライドが許すわけがない。意地でも5番を上回ってくるだろう……

ならば……

答えは「3」「4」

「スマホで見られる出走表で詳細を調べると、3番ララバイは、以前B級で好走していた経験のある馬。4番ネモフィラは、まだキャリアが浅い若造だ……」

このレース……!
読み切ったっ……!

勝つのは、3番……!
ララバイだっ……!

竜一、購入する馬券の種類は「単勝」。単勝とは、1着に入る馬を当てるだけ、そういうシンプルな馬券。

ララバイ1,000円!1点勝負!

金額が少ない?……なぁに本当は100万円いったってかまわないさ。だが競馬はイギリスで生まれた、紳士のスポーツ……

紳士は黙って単勝勝負!

「100万なんて下品な張り方、紳士じゃないんでね……」

始まる!リミテッド競争!

竜一が購入した、3番ララバイの騎手は松浦……!

松浦さんに、俺の人生を託す……!

「ララバイをトップに導き、俺の1000円を、100万にしてくれっ!」

そのとき場内アナウンスが入る。

"4番ネモフィラ号は、馬体に故障が発生したため、この競争から除外します"

ええっ!?
4番除外っ!?

なんと!おそらくはなにかケガをしたと思われる4番が、競争から外された。

「あと4頭で走るの……!?」

その通り!
たった4頭で走るんです!

「4頭だったら、もう当たったも同然だろう」

1番人気の1番ガラスマスカレイド・下原が来なかったら、たぶん当たる!

レース!スタート!

4頭とも、がんばれ!

走り出したら、そう思う。
「無事にみんな回ってきてね」

でも、勝つのは俺の……

ララバイ松浦……!

向こう正面!ララバイ2番手!

1番下原は手応えが怪しい!
「必死で馬を押している……!」

これは!くるっ!

集団は、最後の直線に向いてくる!

しかし先頭は、2人気の5番!
3番ララバイ松浦は2番手!

「1着じゃないと、当たりにならねぇんだよ!」

なんとかしてよ!ララバイ!
松浦さん!まつうらさぁぁぁん!

1番はもう来ない!
だが、5番が抜かせられない!

いけぇっ……!
ララバイ松浦……!!

人気を背負っていた1番、下原が猛然と追い込むも……!

勝ったのは松浦……!
3番ララバイ……!

ありがたいっ……!

やったぁぁぁっっ……!
やってくれた!松浦さん……!

「ララバイと松浦さんのおかげで、俺の財政がうるおった……!

1着!3号馬ララバイ!

単勝配当!490円(4.9倍)ゲット!

「うぉぉぉぉ……!」

1,000円が、4,900円もの大金に!

「3,900円も勝てた……!」

一生遊べる大金!

天才馬券師・竜一……!
持っているものが違う……!

そのとき、アナウンサーが言う。

「先ほどの第6レース、3連複100円は、兵庫県競馬史上最低配当です。いやぁ歴史的瞬間でしたね……」

* 3連複とは、上位3頭に入る馬を当てる賭け式。3頭の順番は入れ替わってもかまわない。

「ええっ!3連複の100円元返しって初めてだったの?」

竜一の心の声が聞こえたみたいに、アナウンサーは言う。

「これまで110円はあったんですけど、100円は初めてです」

さらにアナウンサーは続ける。
「4頭立てになること自体があまりないですからねぇ。前回4頭立てになったのは2011年、約6年半前です

これに竜一。
「頭数が少ないほうが、馬券の組み合わせが少なくて、当たりやすいから配当が安くなりがちなのも当然だよな……」

歴史的な日に、たまたまフラッと現れて、きっちり馬券を当てる。

それも元返しでない……

爆勝ちの単勝式を!

「さすがは俺……」

天才馬券師・竜一の伝説が……始まろうとしていた……。

続き:園田競馬「馬単」流し!2000円勝負!大接戦の2着争い、その果てに・・・!

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竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。これまでに食べ歩いた飲食店は数千件。高知のグルメ情報はおまかせください。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

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