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食べるのが遅い幼児と食事をする。父と2歳児の完食物語。

投稿日:2018.01.29 更新日:

ウチの2歳の娘は、ごはんを食べるのが遅い。
(まあ……「ウチの子はごはんを食べるのが早い」なんて言われるかたは稀だとは思うけれど)

離乳食を始めてから2歳になったばかりの頃までは、食事の速度が絶望的に遅く、毎食1時間以上かかっても用意した全量を食べきることができていなかった。

そもそも食べることに集中できていない様子だった。

2歳3か月ほどになった最近でこそ、ようやく本人が自発的に食べるようになり、見違えるほどスピードアップしたが、それでも食事に30分以上かかるのは当たり前の状態だ。

先日も、妻が仕事で不在の日に、2人でごはんを食べていた。

これまでに常軌を逸した量のうどんを食べてきた、農業界のうどん野郎"竜一"と食事をするのだ。

献立はもちろん「うどん」である。

「おうどん、いっぱい食べてねぇ」
娘に声をかけながら、私も一緒にうどんを食べる。

自発的に食べるようになってきた娘は、プラスチック製のフォークを手に持ち、無言で食べている。

表情を見る。

真顔である。

親として言っていいのか……

顔が面白い。

「食べてる?」
笑いながらたずねると「食べゆうでぇ」と土佐弁で答える娘。

私はあっという間に食べ終わったが、娘は小さな幼児用の器に入れたうどんが、まだ8割方残っている。

「いっぱい食べてねぇ」
私は娘に土佐弁のイントネーションで声をかけた。

すると……
「パパ食べた?」と聞き返してくる。

「うん、パパ食べたよ」
答えるとまた聞いてくる。

「全部食べた?」

「ぜ、全部食べたよ」
私はそう言って、空になった器を見せた。

そのときだった。

まだうどんが残っていると指摘する娘

「残っちゅう!」

と土佐弁で言いながら、私が手に持つ器を指差す娘。

「えっ……!?」(そんなはずは!)
見るとたしかに、汁が少しだけ残っている。

「あ、あぁ…まだ残ってたね」
私は苦笑しながら、わずかに残った汁を飲み干す。

「ほら!パパ全部食べたよ!」
と言って、また器の底を見せた。

がっ……!

「まだあるでぇ!」
娘は、真剣な表情を浮かべて器を指差す。

「た、食べたよ!もうないじゃん」

「ありゅ……!(ある)」

「ある?ないよ……!」

戸惑う私に、娘は言った。

「おネギ!」

ネギ……?

見るとたしかにネギが、ひとかけらだけ器にこびり付いている。

「パパ!ピカピカにして!」
(器がピカピカになるまで、全部食べての意)

ごはんを食べさせていたはずの娘に、反対に食べさせられ、綺麗に食べろと叱られる父。

「すいません。パパ、おネギもちゃんと食べます……」

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竜一

1982年生まれ。高知で農業経営しています。食べ歩きが好きで飲食店が好き。飲食にたずさわる人が好き。農業と高知のグルメ情報をまとめたサイト「生姜農家の野望Online」を運営。農業や生姜などの野菜のこと、大好きな飲食店を知ってほしくて書いています。[お問い合わせコチラ]

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