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【生姜の神様】エピソード7/買い物パートナー

2019.07.14

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ちくと休もう と言うオバ=ア
【生姜の神様】エピソード6/ふたつのお茶

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「ほいたら、ちっくと買い物してくるきね」

「いらんもん買わんと、ちゃっちゃと買うてこいよ」

「おじいさんはやかましい!子どもに言うようなことをイチイチ言いな!」

スーパーの駐車場にとめた車の助手席から降りると、オバ=アは足早に店舗へと急いだ。

急ぐのには理由がある。

いつもオビ=ワンに、オバアは買い物の時間が長い品を選ぶのに悩みすぎだ、と言われることがオバ=アのプレッシャーになっているのだ。

オビ=ワンが、そう言いたくなる気持ちも理解できる。

自分が買い物をしているあいだ中、オビ=ワンはスーパーの外や中のベンチ、あるいは駐車場にとめた車の車内でずっと待ってくれている。

若者は携帯を触ったりして時間を潰すのが上手だけれど、オビ=ワンは店に入ることを嫌い、買い物をしないし、本も読まない。時間を潰す手段がない。とにかくただボーッと待っているだけ。

それでは待ち時間が長く感じるのも無理はない。

自分一人で買い物に来られればよいのだが、オバ=アは車の免許を持っていない。田舎ではバスもロクに来ない。電車なんかもちろん通っていない。

買い物に行く交通手段は、オビ=ワンが運転する車しかないのだ。

オバ=アはスーパーの店内に入ると、カートをゴンッゴンッ押して、急いで買い物を済ませた。

それでも30分はかかった。

スーパーの店先のベンチに座って待っていたオビ=ワンと合流するオバ=ア

店を出ると、店の外のベンチにオビ=ワンが座っていた。

「おじいさん、こんなところ待ちよったかね待っていたの。暑かったろうがね」

「暑いかや、ここは陰じゃもの」

「陰でも暑うないかね」

「そらぁ夏やき、ちったぁ暑いわや」

オビ=ワンと二人で車へと歩く。
車に乗り込んで、オバ=アはハッとした。

「いかん、台所の洗剤を買うこと忘れたよ」

「買い物しに行って、買うものを買わんと帰ってくるらぁて、何しに行ったやらわからんねゃ」オビ=ワンが笑う。

「行くまでは覚えちょったに、おじいさんが急かしまくるき忘れらぁね!」オバ=アは立腹した。

「次から、買うもんを紙へ書いちょけや」と笑う。

亭主の笑みが、オバ=アを余計にイラつかせる

「おじいさん!人をヘラヘラせせら笑うたちいかんぞね!」

紙へ書いちょったち、書いた紙を忘れてくるきに!

ほうかえ、ほうかえそうかそうかとオビ=ワンはまた笑った。「買い忘れがあったち、また買いに来たらえいわや」

オビ=ワンが優しくそう言ってくれるのはありがたいが、オバ=アは腹の虫がおさまらない。

「ただでさえ忘れやにわすれるのに、おじいさんが急くせくき、余計忘れる!」

いよいよ急く!
"急きまくり爺"じゃよ!

「いよいよオバアは怒るぅ」オビ=ワンはそう笑って車をゆるりと走らせた。

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魚屋の駐車場にとめた軽トラック
【生姜の神様】エピソード8/おめでとう

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日本一の生姜の産地・高知県で生姜農家を経営している竜一と申します。「生姜で美しく」をテーマに、生姜の専門家が生姜のすべてを語るサイト「最強のジンジャーバイブル」を運営しています。

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