前編はコチラっ・・・!
『奥物部湖湖水祭2011 前編/雨上がり物部隊』
川の向こう側の臨時駐車場から、
歩くこと15分、掛かったか掛からなかったか。
会場に着いた。
今年も大盛況である。
そして、今年も謎のセクシーダンスをみんなで踊っている。
タヌキ・・・!
会場に下りて行っていると、タヌキに遭遇した。
タヌキは顔が広いようで、地元の男児と気さくに話していた。
「おぉ・・・!来ちゅうか・・・!
お姉ちゃんも一緒に来ちゅう・・・!?」
タヌキの中から聞こえたのは、
渋いオジサンの声でした。
今年もたくさんの露店が立ち並ぶ。
ごった返す、人、人、人。
とりあえず、例年通りに唐揚げを買って食べた。
ここの唐揚げは、一本の長い串に、
焼鳥のみたいに数個の唐揚げが刺さっている。
<サクサクの衣・・・溢れ出る肉汁っ・・・!
揚げ立てで・・・!ううう・・・美味い・・・!
ビールが・・・飲みてぇっ・・・!!>
だが、竜一。
車で来ているから飲めない。
<フランクフルトも・・・うめぇ・・・!
ブルンブルンしてやがるっ・・・!
あぁっ・・・あぁっ・・・飲みてぇなぁ・・・!>
ビール・・・!!
だが・・・飲めない・・・!
哀しさ・・・悲愴・・・!
モグモグと食べていると・・・!
やがて打ち上がり始めた・・・花火・・・!
湖水祭の花火は音が違う・・・!
ドーン・・・!
否っ・・・!
BAAAAAAAAAAAAAAAAAAN!!!!!!!!
圧倒的・・・!
攻撃力っ・・・!
ド迫力の轟音・・・!!
撮れない、花火。
その時、竜一。
羞恥プレイ。
竜一も、ブレるブレる。
<夜の撮影は・・・難しいぜ・・・!>
花火を見終わった私は、バス乗り場へと向かった。
長い行列に並んで、シャトルバスを待つ。
瞬間、戦慄走る。
人と人の隙間から光るカメラの眩いフラッシュ・・・!
<い・・・いいい・・・今・・・!
誰かに撮られた・・・!>
人混みの中に、何処かで見た顔が見え隠れする。
<えっ・・・!あれ・・・!
なんだか・・・あの人に似ている気がするけど・・・!
き・・・!気のせいかな・・・きき・・・気のせいだよな・・・!>
疑心暗鬼しながらも、チラチラと見ていると、
その人は、コチラを思いっきり見つめ返してきた。
<いや・・・まさか・・・そんな・・・!
似ているけど・・・微妙に違う気もする・・・気のせいだ・・・!
きっと・・・!気のせいだ・・・!>
尚も、その人はコチラを見つめ続けてくる。
そして、ニヤッと笑った。
<あかーん・・・!ビンゴ・・・!
見付かった・・・あれ絶対・・・!>
景福宮の人やぁ・・・!
(景福宮・門田氏のブログ → 『景福宮のスローライフ記』)
<か・・・カドロット・・・!
何故ここにいる・・・!>
若干、混乱。
しかし、ここであったが百年目。
<なんとかしてフュージョンしなければ・・・!>
そういう考え・・・!
思考に辿り着く・・・!
だが、その時。
シャトルバスが来てしまって、
並ぶ人の列がドンドンと進み始めた。
<ダメだっ・・・!
もう立ち止まることが許されない状況・・・!
つまり・・・!フュージョンはお預け・・・!>
失意のまま、人混みに押し流されるようにしてシャトルバスに乗った。
バスの窓から、まだたくさんの人が並んでバスを待っているのが見える。
普段に来ると、人影も疎らで、
静かで穏やかな時間がただただ流れている物部。
そこからは想像が出来ないほどの人の数である。
<また来年も来たいな・・・!
唐揚げが・・・美味しいし・・・!>
満席のバスが重たそうにエンジン音をあげて走り出した。