「サッポロ一番塩らーめん」に卵を入れる完璧なタイミング。
子どもの頃から「サッポロ一番塩らーめん」を食べている竜一だからこそできた、世界も驚くとんでもない裏技の公開から、はや半年。
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日本が生んだインスタントラーメンの名作と、高知が生んだ農業界のうどん野郎・竜一、よもやのコラボレーションが今宵インターネット上で復活する。
あの裏技は、その他の袋ラーメンにも通用するのだ。
それを証明するために竜一は再び鍋をにぎった。
「うまかっちゃん」でもできる、半熟卵ラーメンの作り方
「サッポロ一番塩ラーメン」に代えて今回使用するのは、これもまた人気のロングセラー商品、ハウス食品「うまかっちゃん」。
これを用いてあの日、若干失敗しつつも、まあまあの状態に作り上げた、インスタントラーメンと半熟卵の組み合わせを再現する。
豚骨スープの「うまかっちゃん」。「サッポロ一番塩らーめん」よりもクセのあるラーメン。
その世界観に、卵を投入すること自体が果たして、善か悪か。
答えは「うまか坊や」が知っている。
「うまかっちゃん」を食べたこと自体は、もちろんある竜一。だが「うまかっちゃん」に卵を入れたことがあっただろうか。即座には思い出せない。
さあ、未知への挑戦が始まる!
やわらかな半熟の栄光を掴むのか!
それとも待ち受けるは、固い絶望か!
そのすべては「うまかっちゃん」と卵、そして私のウデにかかっている……!
共に沸き……!
共に茹でられよう……!!
3分と少しのドラマが、いま始まる!
お湯を沸かす
まずは、水!
これをなくしては始まらない、命の源……!
必要とされる水量は、サッポロ一番塩と同じ550ml。初手はこれを沸騰させる。
ジワリ、ジワリと沸き立つ鍋!
まだだ……まだだ……
まだ慌ててはいけない……!
鍋の汚れだって気にしてはいけない!いつも料理をしている証拠である!
気を配るのはそこではない!
水面をジッと見つめて、変化に対応しなければ置いて行かれるぞ!
さあ、沸いた沸いた!
フツフツと沸き立ってきた!
このタイミング、逃してはいけない!
麺は、ときがすべてをにぎる!
キッチンタイマーを「2分」にセットして、麺を入れる
麺を入れる前に、キッチンタイマーを準備。iPhoneのタイマーなどでもかまわないが、この局面はあえてウサギに頼る。
セットする時間は、2分。
沸騰したお湯に、麺を投入……!
いま、この瞬間にすべてを賭けて!
袋から出た、うまかっちゃん……!
大海の中へ飛びこんでゆけ!
このときに注意。「うまかっちゃん」には調味オイルが入った"小袋"が同梱されている。
油断すると落ちる……!
鍋に入ったお湯の中に小袋が落下する!
ここが重要。勝負所。
もう火の側を離れてはいけない。キッチリ2分が経過したその瞬間、湯の中に生卵を投入する。
2分経ったら、卵を投入
入った!入った!
生卵が勢いよく入浴した!
キッチンタイマーを再度セット、今度は「1分」
鍋の前で、カウントダウン!
臨戦態勢で待ち構える!残り数十秒!!
本当にもう離れてはいけない!
麺はドンドンゆで上がる……!
卵の変化は、かたときも止まらないのだ……!
3分経過……!
停止!火を止める!
傾けて!傾けて!
鍋を傾け、器に移した「うまかっちゃん」!
ぬおっ!?
卵がいない!
卵はどこだ……!
ハプニング発生。
卵がいなくなった……!
卵は………
って、あるぇっ!?
鍋の底にくっ付いていた!
「なんで!どうしてキミはそこにいる……!」
よくよく考えてみれば、撮影しながらの調理。余裕がなかった竜一。麺を混ぜほぐせなかった。
それがアダ!
鍋の底に、卵が貼り付いてしまっていた!
本来ならば、卵を入れる前に麺を軽くほぐし、麺で卵を受ける「卵ポケット」を中央付近に作るのがコツ。
だが、もうすでに電光石火のスプリント戦に決着は付いている……!
卵は鍋底に貼り付いた!
「しかも撮影するのに手を取られ、麺を揚げるのが遅れて卵が固まっちゃった……」
前回「サッポロ一番塩らーめん」で作ったときと、同じ失敗を繰り返してしまう!
「まあ、同じようなことを同じようにやっているんだから、同じような結果になる。そんなものさ……!」
だがしかし……。
子どもの頃から、下積みをしている竜一。
大きくは外さない……。
最強の半熟卵をまとった「うまかっちゃん」の完成
白身はだいぶ固まってしまった……。
がっ!大丈夫!
黄身は辛うじて半熟を保っている!
絶対に卵を固めたくない男、竜一。
なんとか……
なんとか半熟のゴールへこぎ着けた!
「おいしい……」
うまかっちゃんの豚骨スープにも、半熟卵は合う!
これはもう「塩」でも「豚骨」でも大丈夫だ!
すべてのインスタントラーメンで、半熟卵を形成しよう!
たったひとつ!
たったひとつの器の中で、繰り広げられるドラマがラーメンにはある。
器に入っているのは、なにも卵とラーメンだけじゃない。
もしかすると人々の希望、
そして……
人類の未来がラーメンなのかもしれない。