第4話に戻る 津野町の「布施ヶ坂公園」をあとにした我々は、大した理由もなく生半可な気持ちで国道197号線を走って、梼原町ゆすはらちょうを目指していた。 「そらあんた、せっかく津野町くんだりまで来たからには、ついでに梼原町も行っとかないかんわ」 「誰に言いゆうが」 「いや別に……」 時刻は13時半ほどだった。 ソルティ「お昼ごはんどうする?」 竜一「どうすると聞かれても、ここは山の中や。見ての通り山しかない。さすがに木は食えんわなぁ……」 ソルティ「当たり前やない!アホかっ?くだらんことえいき、はよ考えや」 ...