ジメジメとした梅雨の季節。
湿度の上昇と反比例するように、下降する気分。
この暗く沈んだテンションを、上げてくれる麺。
俺が今必要としている麺は、そういう麺なんだ・・・!!
そう思っていた竜一。
閃く。
担々麺だ!!
美味くて辛い担々麺なら、この閉塞した状況を変えられる・・・!!
しかし、担々麺と言っても、
高知で担々麺が食べられる店は、
私の知る限りでは、そう多くない。
そこで、必死のグーグル検索。
白羽の矢が立ったのは、
高知市一宮にある、『中華そば 楽』
「いらっしゃいませ~」
店に入ると、物静かな雰囲気の女将さんが、そう言って出迎えてくれた。
その傍らには、寡黙な雰囲気の店主。
「いらっしゃい」
と、口が動いたように見えたけれど、声は聞き取れなかった。
この店。
基本的にメニューは、『中華そば』と『担々麺』の二種類のみのようである。
他には、一口餃子やチャーハンがあるぐらい。
そして、看板メニューの『中華そば』は、徳島ラーメンだということだ。
だけど、担々麺が食べたいと思って来ている竜一。
頼むのは、看板メニューの中華そばではなく、担々麺。
ジャージャー!カンカンカン!
と、中華なべを振るう音に食欲を掻き立てられながら、
待つこと数分。
楽の担々麺。
現る。
『担々麺・大』
(チャームポイントは、ニラ)
正直に言うと、ちゅるっと一口食べた時、
「あれっ!?なんかこれ俺の知ってる担々麺じゃない・・・」
と思った。
担々麺というより、ただ辛いスープのラーメン。
どちらかというと、キムチラーメンなどの系統の辛さに感じたのだ。
しかし、食べ進む内に状況、変わる。
ただの辛いスープだったはずのスープは、
段々とまろやかでクリーミーな担々麺らしいスープに変化し、
コクと香り、そして旨みを生み出して行くのである!
まさか・・・!!
これはまさか伝説の・・・!!
2段熟タンタン!!
グリコ2段熟カレーをほうふつとさせる、
あの伝説の2段熟タンタンだというのか!?
いやいやいやしかし、
2段熟タンタンは伝説上の担々麺のはずだ!
だが・・・ここに存在するのは間違いなく、
正真正銘の2段熟タンタン!!
恐ろしい・・・。
なんという恐ろしい店だ・・・。
あと少し2段熟のトリックに気付くのが遅れたら、
こちらが麺の彼方に吸い込まれているところだった!!
ビヨ~ン!
お~にく~♪
『一口餃子』
出された瞬間、
「おぉ!すげぇ!羽が生えてる!!」
と、マジに歓声を上げてしまった。
羽がパリパリ。
歪みねぇ。
会計を終えて帰ろうとすると、
「ありがとうございました~。またお願いします」
と静かな声で女将さん。
続いて、
「ありがとう」
と小声で店主。
従業員に完璧な教育を施している元気な店もいいけれど、
こういう個人経営感丸出しの『楽』の雰囲気は、
ゆったりと優しく私の心を包み込むのでありました。
◆ 中華そば 楽
営業時間 11時~14時30分・17時30分~21時
定休日 第2・第4火曜日
駐車場 有(店の前と東側)
(担々麺700円、中華そば600円、中華そば(チャーシュー入り)750円、
一口餃子(8個入り)300円、チャーハン550円など。麺もの+150円で半チャンセット)
中華そば楽の場所
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