前編はコチラっ・・・!
『ステーキガスト 高知潮新町店 エピソード1/異形の決断』
『ステーキガスト 高知潮新町店』
車から、駐車場のアスファルトの上に降り立った途端、
何故だか罪悪感に苛まれ、疑心暗鬼。
<いいのかよっ・・・!
外食に出て・・・麺を食べないなんていうことがあっていいのかよっ・・・!
そもそも・・・麺を食べない俺に・・・!一体何の価値がっ・・・!>
しかし、ダーク肉サイドへ堕ちた心は、
竜一の歩みを、一歩一歩、入口へと向かわせた。
何処からともなく、
声が聞こえる。
"選ばれし者だったのに・・・!"
扉を開けて中に入ると、
二十歳ぐらいの若い男性の店員さんが声をかけてきて、
人数を聞いたのちに、アチラへ座れと、座る席を支持してくれる。
「当店のシステムはご存知ですか・・・?」
「いや・・・!知らないです・・・!」
その後、初めてステーキガストを利用する竜一に、
システムを一通り説明してくれる、男性店員さん。
聞けば、ライスやパン、サラダ、スープなどが、
バイキング形式で食べ放題であると言う。
<食べ放題か・・・!>
やたらと大きなメニューを開くと、
肉の大きな写真がドガーン・・・!
ド迫力っ・・・!
「ゴクリっ・・・!」
ヨダレを飲み込んだ。
<メニューは・・・そんなにたくさんあるわけじゃないんだな・・・!
あとは肉の部位に合わせて値段が上がっていくという雰囲気・・・!
ヒレなんか・・・柔らかくて良さそうだな・・・しかし量が130グラム一拓とある・・・!>
130グラム・・・!
ヒレがいくら美味いのか知らんが・・・!
そんなささやかな量では俺の宇宙は満たせないっ・・・!
ヒレはダメっ・・・!
<"一番人気!"と書かれた肩ロースは・・・!
ヒレより格段に値段が安くて・・・しかも量が選べるみたいだ・・・!
最高で300グラムの選択が可能・・・!>
ガスト・・・!
それだっ・・・!!
肩ロースっ・・・!
<俺は麺を蹴ってまで肉を喰いに来たんだ・・・!
食べ放題の米やサラダでの誤魔化しなんか要らない・・・!>
肉だけで俺を潰しに来いっ・・・!
「肉以外は要らん!」と云わんばかりの勢いで、
300グラムの肩ロースを注文するも、食べ放題の品々もシッカリといただく。
<行こうか・・・!サラダバー・・・!
どうせなら・・・盛れるだけもってやろうじゃないか・・・!>
一旦はダーク肉サイドに堕ちたかに見えた竜一。
がっ・・・しかしっ・・・!
この男は麺狂としての光を・・・!
まだかすかに輝かせていた・・・!
<ククク・・・!よく見てみろよ・・・!
この皿の中には・・・魂を入れてある・・・!!>
サラダバーから取ってきたサラダ・・・!
その中に・・・たしかに刻んで魅せた・・・!
アルデンテ魂っ・・・!
スパゲティ・・・スパゲティ・・・!
スパゲティサラダっ・・・!
圧倒的・・・!
麺類っ・・・!
<フフッ・・・ともあれこれでノルマ達成・・・!
スパゲティは明らかに麺類・・・!
これで誰がどう考えても麺類を喰ったことになる・・・!>
セーフ・・・!
セーフ・・・!
これで俺は許されるっ・・・!
麺を得た・・・!
ウドンジェダイとしての誇りを完全に取り戻した・・・!
真っ向勝負だ・・・!
すかいらーく・・・!
<今宵は俺がステーキガストを喰らい尽くすか・・・!
ステーキガストが俺をステーキにするか・・・!
とどのつまり・・・!この一戦はそういう戦い・・・!>
当然・・・!
ご飯もテンコ盛りっ・・・!
「見てな・・・メシ釜をひり付かしてやるっ・・・!」
今宵は本気っ・・・本気喰いっ・・・!
いっぱい喰うぞぉっ・・・!
『肩ロースステーキ(300g)』
肉っ・・・!!
鉄板上に鎮座する重量級の圧力・・・!
それを「パクッ!」・・・喰いおおす・・・!
<おぉ・・・なかなかに強い弾力・・・!
豪麺ならぬ豪肉・・・!顎に来る・・・!>
「よぉぉぉし・・・!
オニオンスープもう一杯っ・・・!」
そうやって黙々と食べ進めた先に、
勝利の女神は微笑みながら佇んでいた・・・。
<ククッ・・・!次は1キロで攻めて来い・・・!
ただし同じ値段じゃないと・・・俺は食べてあげられないゾっ・・・!>
麺専用機と呼ばれる男が
数年ぶりに迎えた、外食でのステーキ戦。
それをスパゲティサラダの助力でなんとか征し、
会計時にはシッカリと、「Tポイント」を付けて帰った。
◆ ステーキガスト 高知潮新町店
(高知市潮新町2丁目)
営業時間/10時~24時
定休日/無
駐車場/有
(肩ロースステーキ[300g]1550円など)※さすがに食べんかったけどカレーも食べ放題だったよ!
『ステーキガスト高知潮新町店』の場所はココ・・・!