うどん以外にも「カレーライス」が密かな人気を呼ぶ、セルフうどんチェーン『はなまるうどん』。
竜一も一時期『はなまる』のカレーにハマってしまい、足しげく通っていた。
(参考記事:はなまるうどん カレーセット依存症)
そんな、うどん以外のメニューにも定評のある『はなまるうどん』が……
ついに、うどんを捨てた!
「ま、まぁ捨ててはいないだろうけれど……」
『はなまるうどん』が2017年6月2日に発売した期間限定メニューは……
うどんではない!
ソーメンである!
「期間限定メニューが、うどんではなく、ソーメン!」
サイドメニューではなく、メインとなるメニュー。
それがソーメン……!
ソーメン!?そこはうどんじゃないのか!
「これは…同じセルフうどんチェーン『丸亀製麺』などでも見たことがない気が……」
あえて、ソーメンという選択。
「なんで……!?」
大抵のことは気にしない竜一も、さすがに疑問を持った。
そこで『はなまるうどん』の公式サイトをのぞいてみると、「讃岐うどん店の「はなまる」がなぜそうめん販売?」と題して、こう書かれていた。
「うどん県」として、讃岐うどんが有名な香川県ですが、そうめんも名産品のひとつ。はなまるがサポートしている「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」のコンテンツ「昭和の証言」では、多くの方に讃岐うどんにまつわるインタビューを行っておりますが、そのお話にも「そうめん」が多く登場します。元々うどん店を営んでいてそうめんも始めた方等、うどんとそうめんは古くから繋がりがあったようです。
当時食べられていたそうめんやその時代の情景を思い、昔ながらのシンプルなそうめんを味わっていただきたいとの思いから、この度「うどん県のそうめん」を発売することになりました。
「なるほど……」
(以下は、竜一の勝手な解釈)
「うどん県。それだけじゃない香川県」
もうすっかり世に定着した、香川県のキャッチコピーを『はなまる』さんは体現されたんだ!
「ソーメンもあるで!香川には!」…と!
「そうなんだよ。香川県小豆島の『島の光』という名のブランドソーメン。これは知らなかったら恥ずかしいくらい有名。考えてみれば本当に、うどん、それだけじゃないんだよ!香川県は!」
高知には龍馬とカツオと酔っ払いしかいないけれど、香川さんは違うんだよ!いっぱいあるんだよ名産が……!(*高知もいろいろあります。すいません。笑)
『はなまる』は、うどんを捨てたわけではない。
あえて、ソーメンという選択。
それは香川発のうどんチェーンとしてのプライドだった……。
はなまるうどんの「そうめん」は美味しいのか。食べてみる。
(*店舗画像は、ずいぶん前に撮影したものの使い回しです…)
出向いたのは、高知県中部唯一の『はなまるうどん』。高知インター日の出店。
セルフレーンの片隅で注文。
「そ、ソーメンを……」
うどんを…もうよくわからないほど食べ歩いている竜一。だがうどん店でソーメンを注文するのは生まれて初めて。
「ないよ、普通。こんな状況……!」
俺、いまうどん屋でソーメン注文したわ。そんな違和感が竜一を襲う。
すると店員さん、冷凍庫からうどんの冷凍麺みたいになったソーメンを取り出して、テボに入れて湯がき始める。
「ソーメンは冷凍なんだ……」
出来上がったソーメンを受け取って、レジへ。
はなまるうどん、公式スマホアプリの「クーポン」を使う。
レジでスマホを取り出し、以前ブログで紹介した「天ぷら無料クーポン」を使う。
(参考記事:【はなまるうどん】「アプリ」をダウンロードするだけで天ぷら無料)
使う対象、天ぷらはもちろん!宣言通り一番高価な「エビ天」……!
見事!140円のエビ天が無料になりおおした!
ちなみに「うどん県のそうめん」は480円。
500円玉1枚にすべてが収まった……!
はなまるうどん「うどん県のそうめん」を食べる。
「これで480円、悪くない……」
いつもはうどんが入っている、はなまるの器に「ソーメン」が入っているという違和感。
大量の氷で……
キンキンに冷えてやがるっ……!
氷!氷!氷の世界!
その中を漂う、ソーメン……!
竜一を悩ませたのは、薬味。
「オクラの鯛味噌ゴマ和え」「錦糸卵」「蒸し鶏ほぐしの練り梅添え」の3品。
「これどうすればいいの?つゆの中に入れるの……?」
しかし……。
「蒸し鶏とか、思いっきり梅肉の味がするからね。麺つゆに合うとは到底思えない……」
とりあえず食べ始める、はなまるうどんの「そうめん」。
いこう!香川県……!
うどんの向こう側へ……!
ああっ!これ……!
コシがない……!
「ビックリするほどコシがない……!」
コシ、完全に死んでます!
「うどんにおける『はなまる』は、コシ以前に麺自体がわりとかために仕上がっている印象だが、ソーメンは…やわらかいも何もフニャフニャ……!」
あえて、コシを残さない選択。
これが「はなまる」のソーメン力!
「正直、麺はまったく好きじゃない。冷凍だからこんなになっているんじゃないの?普通に乾麺のほうが良くない?みたいな気はするけれど……」
オペレーション的な問題もあるんだろうねぇ……。
「でもすごく面白かった。そして新鮮だった。うどん屋でソーメン、高知ではあり得ない体験ができた……」
クーポンのおかげで無料になった「エビ天」。
そのエビ天の皿に入れて取ってきた、フリートッピングの「おろし生姜」。これを途中からつゆに入れて食べると、つゆのパンチが強化されて美味。
序盤から、取り扱いに悩んでいた3品の薬味は、結局つゆとは別に単体で食べることに。
「事前にツイッターで評判を見ていると、『つゆが美味しい』という声が多かったのだけれど、たしかに。甘めの味で市販のめんつゆにはない味だ……」
麺のコシに関しても、コシの強い麺が好きな人には不評だけれど、やわらかい麺が好き、あるいは麺のコシなんかどうでもいい人には、おおむね好評…というより気にされていない印象。
ネット上でも物議を醸している『はなまるうどん』「うどん県のそうめん」。
「食べもののことばかりは、好みもあるし、実際に食べてみないとわからない。まあ食べてみればわかることだからね……」
*「うどん県のそうめん」は、いましか食べられない期間限定メニューで、来年以降も販売される保証はないため、話の種に(?)一度食べてみるのがおすすめです。
(◆ 『はなまるうどん』高知県内各店の営業時間などの詳細は「高知うどん全店リスト」で)