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『エピソード2を読む』
ド迫力の特盛。
その攻撃力に圧倒される竜一。
だが、注文した以上は完食しなければならない。
それが"特盛チャレンジャー"の掟。
竜一は、目の前にそびえ立つ『釜あげパスタ』の白い頂を、
一歩一歩、登り始めた・・・。
バターと小麦の香り、
重なり合って攻めてくる、モッチモッチの釜あげ麺。
本当に、つきたての餅を麺にしたかのような食感で、
噛んだ瞬間は、ふんわりと優しく、芯に迫るに従って、
グングンと餅っぷりを強める。
持ち上げると、麺同士が絡み合って非常に重く、
割り箸が手の親指と人差し指の間に食い込んで、
痛い。
だが、竜一。
この時、感じていた。
手が痛くなるほど大量のうどん・・・!
一本一本に・・・
藤家の魂、息衝く麺を噛み締める・・・!
それ・・・すなわち・・・!
幸せを噛み締めるということ・・・!
麺の重さは・・・!
幸せの重さ・・・!
幸せは重いっ・・・!
ジンジンするっ・・・!
そして、出汁醤油(?)を垂らして、
混ぜ・・・ようとする・・・のだけれど・・・。
瞬間。
しなる、割り箸。
初めて感じた、
その感覚。
箸が・・・折れそう・・・!
とにかく、ひたすら私は食べ進めた。
潜水艦で海の中に潜って行くかのように、
底へ・・・底へと・・・。
やや・・・!
船長・・・!
ドンブリ最深部に何か・・・!
赤いものが見えます・・・!
「うむ。では例の技を使え」
了解しやした・・・!
秘技・・・!
うどん天地返し・・・!
渾身の力で・・・!
混ぜる・・・!
底の麺を・・・!
混ぜ上げる・・・!
船長・・・!
分かりました・・・!
この赤の正体は・・・!
明太子ですっ・・・!
そして、ツナ・・・!
ツナも入っているでありますっ・・・!
興奮・・・!
船員・・・マジ昇天・・・!
いっぱい出てきた~♪
しかし、歓喜はそこまで。
その後、展開されたのは、
バターでバターを洗うような、
壮絶なまでの死闘。
7割ほどの量を食べた頃・・・!
麺が目から出てきそうだった。
8割ほどの量を食べた頃・・・!
麺が耳から出てきそうだった。
9割ほどの量を食べた頃・・・!
麺が普通に口から出てきそうだった。
幸福の境地で、
愛は、量を超えた。
ごちそうさまでした。(;ω;)
ちなみに、とがの藤家には、
こんなド迫力のメニューもある。
『やさい天うどん(中盛)』
斗賀野トンネル。
抜けた先にたしかにあった。
うどんがタラフク食べられる、夢の世界が。
◆ 手打ちうどん とがの藤家
営業時間/11時~17時(麺切れまで)
定休日/火曜日
営業形態/一般店
駐車場/その辺
(釜あげパスタ700円、やさい天うどん550円、中盛50円増、大盛100円増、特盛200円増など)
『手打ちうどんとがの藤家』の場所はココ!
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