『ひなた屋』は、うどんだけではなかった。
うどんを食べるスペースの隣には、
『道の駅』にあるみたいな、直販所のようなコーナーがあって、
そこで、田舎寿司やパンなどが売られていた。
実は、大盛ではお腹が張らなかった竜一。
パンを購入してみた。
そして、それを折角だからと、
高知市の『わんぱーく高知』で食べることにしたのだった。
紫芋のパン。
神々しく輝き放つ、
卵サンドとハム卵サンド。
前から思っていたけれど、
美味しい物は、光る。
「食べないか?」
そんな竜一の問いに、
ばいきんまんは、戸惑いの表情を浮かべながら答えた。
「え・・・!いいの・・・!?
でも今食べると晩御飯が入らなくなって、
ドキンちゃんに叱られちゃうよ・・・!」
「ええやん。ええやん。ちょっとぐらい・・・!」
「じゃあ・・・俺様も一口だけ頂こうかな・・・!」
そう言って、パクパクとハムサンドを食べ始めるばいきんまん。
「おっおっ・・・!
これ・・・ジャムおじさんとかいう人が作っている、
アンパンマンより甘くなくていいかも・・・!」
「しょくぱんまんの耳をそのまま利用しているところがいいよね・・・!」
「そうだな・・・!俺様もしょくぱんまんの耳・・・スキだぜっ・・・!」
意外だった・・・。
ばいきんまんと自分の好みがここまで類似しているなんて・・・。
嬉しくて、ばいきんまんに、
「一緒に記念撮影しないか?」
と丁重に訊ねると、快く承諾してくれて、記念に一枚。
キラッ☆
そんなばいきんまんとの楽しいひと時を過ごしていると、
ハトが近寄って来て、物欲しそうな目で私を見るものだから、
直径5ミリほどの破片をあげた。
すると、他のハトもワラワラと寄ってきた。
みんなで破片を奪い合って、
互いに牽制し合っているものだから、
見かねた竜一、一喝。
「貴様ら・・・!
仲良くしないか・・・!」
突然のことに、
キョトンした表情を浮かべるハト達。
正に、"鳩に豆鉄砲"
あと、もうひとつ買った、
ひなた屋のお土産を、家に持ち帰ったのだけど、
あまり長くなると大変だから、それは後編で。
後編はコチラっ・・・!
『ひなた屋のお土産 後編/ジンジャーチューハイ』
てくてくランキング~。♪~(´ε` )