前編はコチラッ・・・!
『Deer Land Farm 岡崎牧場 春風の章 前編/骨肉の争い』
弱肉強食、自然界の掟は、たとえ家族のあいだでも適用されるのだ、
ということを体現して見せてくれたヤギ一家の隣にはウサギがいた。
最初、ウサギにもニンジン本体をあげようとしていたのだけれど、
なんだか岡崎牧場のウサギ達は、ニンジン本体よりもニンジンの"葉"のほうが好きな様子だったから、
本体の処理はヤギ一家に任せて、ウサギ達には葉を食べていただくことにした。
ニンジンの葉をフリフリと振りかざすと、
私のそばに寄って来て、「ムシャムシャ」と食べ始めるウサギ達。
金網に乗せた手が愛らしい。
<その手を掴みたい・・・!
・・・!ガシッと掴みたい・・・!
あぁ・・・それにしても握手したいっ・・・!>
様々な毛色のウサギがいた。
うどんのように、白いウサギ。
醤油うどんの醤油のように、黒いウサギ。
ちく天のように、茶色いウサギ・・・。
ごはんを欲しがる、ちく天。
ウサギは可愛かった。
ヤギとは大違いである。
(まぁ、ヤギは通向けの動物やわな)
『マンゴーソフトクリーム』
一通り動物を観察したあとは、前回も食べたソフトクリーム。
数種から味を選べるのだけれど、前回がイチゴだったから今回はマンゴーにしてみた。
ソフトクリームは二重構造になっていて、
上半分がマンゴーで、下半分がミルクソフトクリーム(?)である。
それをテラスで頬張る。
すると濃厚で上品な甘さが舌の上に広がって、
フッと消失するように、軽やかに融けた。
テラスから見える風景は、とてものどかで、
一面の青空の下に山があって、さらにその下に田畑が並ぶだけである。
時折吹く風に、まだ冷たさを感じたけれど、
穏やかに射す日は春らしく暖かい。
直販所で買ったニンジンを提げてヤギがいるほうへ駆けてゆく子供。
ここが高知市中心部から少し北に入っただけの場所だということが信じられないぐらいに、
ゆっくりと、ゆったりと、時が流れる、週末土曜の岡崎牧場。
柔らかな春風に子供たちの笑い声が静かに優しく響いていた。
◆ Deer Land Farm 岡崎牧場
高知県高知市円行寺131
営業時間/[5月~9月]10時30分~17時30分
[10月~4月]10時30分~17時
定休日/火曜日
駐車場/有
『岡崎牧場』の場所はココっ・・・!