近年、稀に見る評判である。
高知で最も有名な裏うどんの麺師にして、
辛口のコメントが多いことで知られる"あの"山雀さんが絶賛したことに端を発し、
「なに!そんなに旨いのか!」と、高知のうどん好きの皆様が続々と出撃。
そして一戦交えた皆様は、
「本当だ!本当に美味しかった!」と、
やはり山雀さんと同じように、絶賛していた。
近年、稀に見る評判である。
少なくとも、ここ数年、
みんなの心をこれほどまでに沸かせた店は記憶に無い。
<これは・・・この店は・・・!
瞬く間に高知の有名店になってしまうのかもしれない・・・!>
客が大挙して押し寄せ、
食べたくても、簡単には食べれない店になってしまう前に、
評判どおり本当に美味しいのか、一度食べておきたいと思った。
<大抵は・・・開店当初だけ一時的に話題になって賑わうが・・・!
以後は徐々に客を減らしてしまう・・・!そういう場合が多い・・・!
だけど・・・この店はもしかすると逆パターンかもしれない・・・!>
所在を事前に調べたが、
かなりわかり辛い場所であることは間違い無さそうだった。
<しかし・・・行けば何とかなるだろう・・・!
おおよその場所まで行けば・・・その店の発するフォースをなんとなく感じて・・・!
辿り着くことだって出来るだろう・・・!>
それは、"うどんジェダイ"の勘だった。
が。
うどんジェダイの勘もアテにならず・・・!
いやぁーん。
迷っちゃった・・・♪
<ここは・・・!どこだろう・・・!
海が見える・・・ここは・・・!どこなんだっ・・・!>
「マルニ」というホームセンターが、
その店へ行く際の一番の目印になると考えていたけれど、「マルニ」の場所自体がわからない。
私は、この地にほとんど足を踏み入れたことすらなかった。
しかし、それでも辺りを徘徊していると、
なんとか「マルニ十津店」を発見。
目指す店は、坂を上ったところにあると聞いた記憶から、
マルニの向かって右側にあった坂をテキトーに上っていると、
脇道に一瞬「うどん」という文字列が見えたような気がした。
慌ててUターンして引き返す。
すると、それは間違いなく、
近年、稀に見る評判の「三里うどん本舗」だった。
『三里うどん本舗』
三里うどん本舗は、人目を忍ぶようにヒッソリと、
しかしなにか風格を漂わせながら神秘的に建っていた。
<香川チックだな・・・!>
うどんのメッカ・讃岐に行くと、
こういう一見、商売向きでないように思える場所に民家のような佇まいで、
行列ができている店があったりするけれど、それと同じ匂いがした。
抜群のロケーションである。
(後編へ続く・・・!)
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