がちゃ場放浪記 「旬菜よこやま」

2013.03.09

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がちゃ場放浪記 「旬菜よこやま」

2013.03.09

『一軒家のエピソードを読む』


「一軒家」を出た、がちゃさんと私。

私は、がちゃさんをユラユラと誘導しながら、
是非一緒に行って欲しかったお店へ
酔いも醒める勢いで、ひたすら歩いたが、そこは定休日!

<あれま・・・!
定休日・・・変わってる感じ・・・>

他のお店と言っても、
どこがあるんだろうとゴチャゴチャ考えた!

"瞬間記憶消去機能付き頭脳"
フル回転させて考えた末に、以前、某・飲み友達が、
某飲み友達に薦めているのを、又聞きしたお店を思い出した!

<行けッッッ・・・!
俺たちの未来は!ここに託された・・・!>

旬菜よこやま

『旬菜 よこやま』
(このときの話を、がちゃさん視点で読む)

「追手前公園」の、
すぐ東側にあるお店である。

「安くて美味しいって聞いたんやけど、
見た目高そうでね・・・大丈夫かな・・・」

などと不安を口から吐き出しながら、
戸を開けた。

入店!

大将と女将さんらしき方がいた。

旬菜よこやま 付き出し!

付き出し!二品

<煮物の上にカキが乗っている・・・!
このカキ・・・がちゃさんに渡してなるものか・・・!
俺が・・・俺がこのカキは食べるッッッ・・・!>

などと私は徹底的に
カキの行方に目を光らせた・・・!

旬菜よこやま 焼酎ロック

再度!
乾杯・・・!

旬菜よこやま 玉子焼き

玉子焼き!

旬菜よこやま 焼はまぐり

焼はまぐり!

旬菜よこやま きびなご塩焼

きびなご塩焼!

キビナゴを天ぷらで食べたり、生で食べたりしたことはあっても、
「塩焼」で食べたことは一度もなかったので、
興味をそそられて注文した!

ちょうど食べ終わったころ、女将さんに、
初めて食べる「きびなごの塩焼」はどうだったか!
と味の感想を聞かれたので、

「めちゃめちゃ美味しかったです!
最高です!塩焼でもイケるんですね!」

と、もうこれを食べたので思い残すことはない!
みたいな勢いでワザとらしく絶賛しておいた!
でも本当に美味しかった!

その後、がちゃさんと、
宇宙誕生のメカニズムについて語らいながら、
まったり過ごしていた。

やがて、お互いのグラスが空いた。
料理も平らげた。

「そろそろ出る?」「そうだね」
なんて恋人同士みたいな会話をしていたとき、
女将さんが何やら持ってきた!

旬菜よこやま 焼きイノシシ

『焼きイノシシ』

「サービスやき食べてみてやー!」と女将さんは言った。
ここまで砕けた口調ではなかったかもしれないが、
たしかにそんな趣旨のことを言った。

<わー!ラッキー!
出ようかと思っていたが・・・!
こうなったら!もう一杯!飲むしかない!>

再度!飲み物を注文して!
今宵!何度目かも段々わからなくなってきた、乾杯!

イノシシ、旨い!
柔らかい!全然臭くない!

酒にもかなり!かなり!合う!
追加注文した焼酎ロックが一瞬で空いた。

去り際。

常連風の初対面のオジサンに、
なぜか手を差し出された。

私は戸惑うこともなく条件反射的に、
オジサンの、その分厚い手を握り返した。

数秒間の固い握手を交わしながら、
見つめ合う、オジサンと私。

振り返ると、がちゃさんがお店を出ようとしていたので、
オジサンに「また!またどっかで!」と声をかけて、
私はがちゃさんの後を追って退店した。

<危ない危ない・・・!
もう少しでオジサンとの恋が始まるところだったぜ!>

(続く・・・!)
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