うどんでも何でも、『新規開拓』いうのが必要やで~。
というわけで、土佐山田うどんトライアングルをグルグルしてないで
たまには行ったことがないうどん屋の新規開拓に行こうかと思い立ち、
久々の、「は・つ・た・い・け・ん♪」というわけで行ってきたのが高知市の、『一両ひかる屋』
現地に行ってから初めて気付いたんだけど、『一両ひかる屋』がある一帯ってすんごいの。
裏に『福杜(ふくのもり)』という蕎麦屋。その蕎麦屋の向かいに『桂花ラーメン』と『汁屋』という、ラーメン好きの間では恐らく有名なラーメン屋が二店。
つまり、わずか数百メーター四方の中に、ラーメン屋二店と、蕎麦屋、そしてうどん屋と、四店もの麺屋があるんでございますよ!
しかも、そこからさらに数百メーター行ったところには、有名ラーメンチェーンの『天下一品』とか、『鹿水庵』といううどん屋もある。
なんじゃこの大激戦区!
ホントはもう二店ほどラーメン屋があったはずなんだけど、無くなっていた・・・。
さらに、この一帯には麺類以外でも、『吉野家』や『ガスト』などの大手外食チェーンが軒を連ねており、
正に、やるかやられるか、やられるかやれんのか。やれんのなら去れ!
飲食店の中の飲食店、出てこいや!
と云わんばかりに、熾烈な人生逆転ゲームが繰り広げられているのでありますよ。
では、ゴタクを抜かすのはこの辺にしておいて、『一両ひかる屋』のレポートを!
『一両ひかる屋』に行くにあたって、事前にネットで検索をかけてリサーチしていたのだけど、
行った人の大多数が言っているのが、「オシャレな店だ」というようなことだった。
行ってみると本当にその言葉通り、オシャレ。
黒いテーブルに黒いイス。
焦げ茶色の床は木の木目が美しく、大きな窓から差し込む太陽の光に照らされて黒光りしている。
讃岐うどんの本場香川に行くと、民家なんだかうどん屋なんだか区別が付かないような、個性溢れるうどん屋も多いわけだが、
ここは、美術館なんだかうどん屋なんだか区別が付かない。
以前、南国市にあった頃の『やまいち』も、うどん屋と思えないようなオシャレな店舗だったが、ここはそれ以上。
「金かかってまんな~」
と、呆気に取られてしまう、田舎者農民。
そして、店にも負けないぐらい異常に綺麗なオネエさんが運んできてくれたのが、
『しょうゆうどん』
俺、醤油が好きやねん。
俺、醤油うどんが好きやねん。
俺、醤油うどんも好きやねんけど、お前の事はもっと好きやねん!
と、オネエさんに迫ると思わせておいて店の大将に迫ろうかとも思ったけど、
大将が本当にソッチ系だったら困るから、大人しく好きな醤油うどんをモグモグと食べた。
大根おろしの上にはウチのかもしれない、生姜が。
光に反射して白くなっているけど、
君にも見えるか、あの、おろし生姜死兆星が!
一緒に行った連れが食べた『かけうどん』
ちく天が、光に反射して神々しい。
デジカメの露出補正の設定を間違えただけとも言えるが、指摘してはいけない。
このちく天は一本200円と、高知うどん界の相場からいうと少々お高い。
『まるしん』の、一本80円のちく天からすると、なんと2.5倍!
最初は、「なんじゃこの値段!」と思ったが、大きさも2.5倍程あることを考えると妥当な値段か。
というより、
ちく天の値段を『まるしん』基準で計算してしまう自分に脱帽。
私の向かいで食べていた連れが言う。
「かけの出汁と麺が一緒に来ない」
私も醤油を食べていて思った。
「麺が醤油と絡み切らない」
麺は固くコシも強い。
食感は豪麺好きの私好みでとても良いのだけど、何故か『かけ』の出汁や『醤油』の醤油と絡み切らないのである。
麺に染み込まないというか、麺の表面で出汁や醤油が麺と分離しているような感覚があった。
私は前身のブログ時代から、うどんを食べてはブログでゴタクを抜かしているけど、
うどんを打ったことは無ければ、うどんについて勉強したことも無く、完全に食べる専門で細かいことは解らない。
だから、どこがどう悪いからこうなんだと指摘することも出来ないのだが、
麺の食感がとても良いだけに、このことがとても勿体無いと思ったのである。
絡みさえすれば、それだけで一気に高知最強クラスへと旨さを増すような気がした。
かけの出汁は、連れのウケはイマイチだったけど、
私的には、少し濃い目ではあるものの美味しく感じた。
この辺は、人の好みは十人十色だというところだろう。
この『一両ひかる屋』
夜は創作料理が楽しめる居酒屋になるということで、お酒も大好きな竜一。
夜ここでシコタマ飲んで、締めにうどんを食べて、
近くを走る道路の中央分離帯の植え込みの中で寝たら
チョー気持ちいいんだろうなとフフフと思うのでありました。
◆『一両ひかる屋』
営業時間 11時~17時 17時~(夜メニュー)
定休日 無
駐車場 有
『一両ひかる屋』の場所
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