黒潮うどん 前編/想望のリベンジ

2011.04.25

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黒潮うどん 前編/想望のリベンジ

2011.04.25

<しもたぁ・・・!
小が・・・これほどまでに小だったとは・・・!>

今から一年半ほど前。

土佐市にある『黒潮うどん』『しょうゆうどん(小)』を食べながら、
私は、若干の自己嫌悪に陥っていた。

<中乃家との連戦を予定して・・・オーダーした小・・・!
だが・・・!思っていた以上に量が少ねぇ・・・!>

<この量じゃ・・・充分にうどんを堪能をすることが出来ない・・・!
アルデンテの奥底が見え始める前に・・・終了・・・!
想定外とは言え・・・ここまで来て・・・なんというミステイク・・・!>

しかし、その太い麺と弾力は、
月日が経とうとも、私の舌の記憶に焼き付いて離れなかった。

<もう一度・・・食べ改めてみてぇ・・・!
あの・・・!黒光りする店内で・・・!>

その思いは心の片隅に残り続ける。

だが、土佐市は少し遠い。
距離の壁に阻まれて気軽には行けない。

しかし、この思いを晴らさぬ限り、
黒潮うどん麺線を攻めきらない限り、
白い粉中毒としての未来への扉は開けない。

ある晴れた日の朝。
ついに私は決心した。

<行くなら今日だ・・・!
今日なら忌々しい野良仕事も・・・大した用事がねぇし・・・!>

「行くか・・・?」

心の中で竜一Aが竜一Bに語りかける。
すると、竜一Cが間に割って入ってきて答えた。

「行くしかねぇだろ・・・!
今行かなきゃ・・・!あんた・・・!
中毒じゃねぇよ・・・!」

「C・・・!おまえ・・・!」

この時・・・。
バラバラだった3人の竜一の気持ちが・・・
ひとつになった・・・。

一年半・・・抱え続けたモヤモヤ・・・!
今日こそ晴らして・・・突き抜けてやる・・・!

小麦の天上までっ・・・!

こいつは俺達の・・・!
リベンジマッチ・・・!

行くぜ・・・!
高知県中西部・・・土佐市・・・!
黒潮流れしうどん屋へ・・・!

距離の壁、あったはずの土佐市は、
改めて行ってみると意外と近かった。

高知市の土佐道路を抜け、春野店のたも屋の前を通り、
西へスイスイと進行すると、仁淀川をまたぐ橋があり、それを渡るとスグである。

黒潮うどん

『黒潮うどん』

11時過ぎに到着。
広い駐車場は、まだ空いていた。

「いやぁ・・・先生・・・!
お変わりないようで・・・!」

店前での、店に対する挨拶もソコソコに、入店。

セルフ方式の黒潮うどん。
まず盆を取り、カウンター越しに店員さんに注文する。

この第一段階で、竜一、
いきなりつまづく。

<前回がしょうゆだったから・・・!
今回はぶっかけにしようかと思ったけれど・・・!>

<木札に書かれた『しょうゆ』の文字を見ていると・・・!
なんかこう・・・!無性にムラムラしちまって・・・!
なんていうか・・・しょうゆが・・・食べたくなってきたというか・・・>

熟考する竜一。
カウンター越しに、店員のおばちゃん。

( ゚д゚)ポカーン

<あぁ・・・!おばちゃん待ってる・・・!
早く決めねぇと・・・!>

<んん・・・でもなぁ・・・!
ぐぐぐぐっ・・・!
じゃ・・・!じゃあ・・・!>

「しょ・・・しょうゆの中・・・!」

"竜一のオーダー・・・!
結局・・・前回と同じ・・・!
しょうゆ・・・!"

『この時・・・俺は気付いたんだ・・・!
なんだかんだで・・・!
自分はしょうゆのことが・・・!好きなのだと・・・』

"そして・・・達したトッピングコーナー"

<ゲ・・・!ゲソ天美味そう・・・!>

"ゲソの誘惑に負け・・・取ってしまう・・・!
前回も取った・・・ゲソ天を・・・!"

吸い寄せられるように・・・!

また取ってしまう・・・!!

「これがゲソ天の・・・!
万有引力・・・!」

(後編へ続く・・・!)
後編はコチラっ・・・! → 『黒潮うどん 後編/革命のゲソ天』

押してあげてください。(;ω;)