「魔性の麺は変化するのではないか」
ネットで見て鮮烈な印象を受けた画像と、
前回に自分が「三里うどん本舗」で実際に見たものは少し違った。
具体的に言うと、エッジが違った。
エッジとは、つまり麺のカドのことだけれど、
それがネットで見た画像ほど立ってはいなかった。
味や食感については、
これまで高知の他店には無かったような個性的な麺で、なるほどと思った。
けれども、とにかく私はエッジの立ち方が違ったことが気になっていた。
一説には、三里うどん本舗のうどんは、
大将が打っている場合と、お弟子さんが打っている場合があるとも聞いた。
<打ち手が違ったから・・・!
エッジの立ち方が違ったのかもしれない・・・!>
さらに前回に私が「三里うどん本舗」へ行ったのは昼前だった。
その時間的な部分で、もうひとつの可能性が浮上する。
<朝イチで打った麺が時間の経過と共に劣化・・・!
いわゆる"麺がダレた"状態になっていたのかもしれない・・・!>
私が鮮烈な印象を受けた画像を掲載したブログには、
朝イチで食べに行った旨が記述されていて、
そのことが、さらに"時間説"の信憑性を高めた。
「魔性の麺は(時の流れと共に)変化するのではないか」
あるいは、やはり根本的に打ち手が違ったのか・・・。
<わからない・・・わからないが・・・今度は朝イチで行ってみよう・・・
そうすれば少しは何かがわかるかもしれないし・・・!
運が良ければ"あの"麺に出会えるかもしれない・・・!>
三里うどんの開店時刻は朝7時・・・!
<俺は10分前には付いて・・・店の前で開店を待ち・・・!
開店と共にドガドガドガッと店の中へ走り込んでやるからなっ・・・!>
見せてやる・・・俺の本気・・・!
メイチの勝負がけっ・・・!
朝イチ・・・!
開店勝負っ・・・!
息巻いて迎えた当日。
9時すぎ。
三里うどん本舗、駐車場着。
おそっ。
<まだ大丈夫・・・まだ大丈夫・・・!
この時間ならまだビンビン・・・エッジはビンビンに立っているはず・・・!
しかも立つどころか反り返っている・・・反り返りの可能性すらあるんだ・・・!>
『三里うどん本舗』
(後編へ続く・・・!)
『後編を読む』