『前編を読む』
いつも飲み会となると、飲みに走って食べることを忘れてしまいがちなのだが、この日は何日も前から自分に言い聞かせていた。
"食べなきゃダメだ!飲みはほどほどに、とにかく食べろ!ルラクセへ行きながらにして料理を食べなかったら、2万年後悔する!"
あかうしに続き、現れた『芋豚のロースト』
私は食べた。<うまー!豚だけど、馬ー!>食べまくった。<口の中で・・・とろける・・・!>
集まった方々は、初対面の方がほとんどだった。
極度の人見知りである私は緊張した。
でも美味しい料理と酒でテンションが上がり、頑張って片言の日本語で、そこそこお話できた。
よかった。やればできる!(飲めばできる!)
取ってきた料理を平らげたので、もう一度取りに厨房のほうへ行く。
そこでは盛り上がる会場を他所に、山本シェフが黙々と料理を作っておられた。
食材を見つめる、真剣な眼差し。
<カッコイイ・・・>と思った。<俺もこんな眼ができる人になれたらいいな・・・>
すると、そのあとすぐにアコーディオンの生演奏が始まる。
曲は葉加瀬太郎・作曲・・・。
『情熱大陸』
<山本シェフとこの曲・・・あまりにも似合っている・・・>
なんだか感動的だ。<いま動画撮ってみろ・・・!番組一本できるぞ・・・!>
俺もいつか・・・山本シェフみたいな・・・カッコイイ人に・・・
なり・・・たい・・・でも・・・なれそうに・・・ない・・・かも・・・。
ですにゃー!
お母ちゃん来てるでぇー!
ムシマルさんも来てるでぇー!
重さにして2キロ分ほどの料理を控えめに取って帰ってくる。
そこではブログ『飲んだくれの果て』の"お母さん"こと"かえ♪"さんが、お母さん節を炸裂させながら、乾杯しまくっていた。
<お母さん!相変わらずの高火力・・・!>
久々にお会いしたお母さん。頭部を縫うほどの怪我したということで心配していたけれど、元気そうだった。
<ムシマルさんも、相変わらず食べるなぁー!>
1年ぶりにお会いした「高知の胃袋」こと、ムシマルさん。
ブログ『ムシマルの(主に)高知うろうろ記』で魅せる食欲そのままに!
ここは、おムシにおまかせを!
と言わんばかり!食べる!食べる!
<俺はもう・・・ムシマルさんに張り合うつもりは、毛ほどもない・・・!>
1年前、このスルラクセで、大皿に入ったスパゲティを、皿ごと食べる勢いで平らげたムシマルさんを見て以来、私の中であれはトラウマ的光景とかしている。
勝てない・・・ムシマルさんには・・・勝てない・・・。
酔ってヘベレケ。
楽しく談笑する最中、ベリーダンスが始まった。
<待ってましたぁー!>
一所懸命、見る。
お母さん、さすが!
すかさずベストポジションに回り込み、撮影する。
<ベリーダンスいいなー!綺麗!>
美しさに、見とれる。
<あら!あそこにも綺麗な方が・・・>
見覚えのある人が踊っていた。<って・・・えっ・・・!?あれは・・・あれはまさか・・・>
私はあんぐりと口を開け、動揺した。
<いやいやいや・・・どうして・・・どうして・・・>
どうしてこうなった!\(^o^)/
何食わぬ顔で、ベリーダンスを踊っているのは・・・!
スルラクセ・オーナーシェフの山本さん・・・山本さんであるっ・・・!
さっきまで、あんなに真剣な眼差しで料理を拵えていた人が・・・!
どうしてこうなった!\(^o^)/
歌って踊れるアイドル・・・!
否。
作って踊れる料理人!
※ 逢いにいける料理人、山本シェフの手料理を堪能したい方は!
是非お近くのリゾートダイニング『スルラクセ』へ!
デザートに『黒糖のブリュレ』
<これも美味しい・・・!>
ニンマリした。<山本シェフ、ダンスも上手いけど、やっぱり料理!上手いというか、旨いっ!>
大盛り上がりの中で、スルラクセ6周年の夜は更けていく。
<楽しかった・・・また来週もやってほしい・・・>
その後―――。
ムシマルさん、ベリーダンスのお姉様たちと一緒に『カフェ・バー・ラストチャンス』へ。
<2次会・・・いいや厳密に言うと、個人的には3次会なんだけどね・・・>
酔った頭でそこまで考えて、思った。<あれ・・・?>
戻ってる・・・?
「ラストチャンス」 → 「スルラクセ」 → 「ラストチャンス」
俺は、飲んだくれの果てのお母さんみたいなことをし始めたぞ!ジョジョーッ!
生姜も、二度行くっ・・・!
(山本シェフも、あとからやってきてくれた!)
スルラクセ特製のオムライスに、ケチャップで書かれた文字は「ありがとう」
私のほうこそ、ありがとうございました!