「麺房・三宅」ー 世界を卵で埋め尽くせ! EP1 ー

2014.04.08

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「麺房・三宅」ー 世界を卵で埋め尽くせ! EP1 ー

2014.04.08

「アテイらぁが若い時分にゃ、卵は、うんとたこう(とても高くて)てねぇ…なかなか買えざったぞね」

亡くなった曽祖母が、幼少期の私にそんな話をしてくれたことがある。

昔、鶏卵は高級食材だったのだ。

しかし現在の日本において、卵は気軽に買える食材であり、気軽に食べれる食材だ。

だったら………。

卵をいっぱい食べようではありませんか!

卵から日本を変えていこうではありませんかっ!

日本……!?

いや………。

俺は卵で世界を変える…。

割ろう……!
いまこそ……!

世界中の卵をっ…!!

(この物語は、卵に目覚めた農民・竜一が卵を次から次へと割っていく、歴史的感動サスペンスである!)

『麺房 三宅』

卵だったら誰でもよかった…とは言わない。旨い卵が食べたかった私は、旨い卵がありそうな店『麺房三宅』にやってきた。

<何気に2011年末以来っ…!圧倒的ご無沙汰ッッッ…!>

14時半という昼どきを大きく外した時間。だが、さすがは高知屈指の人気店。駐車場には車、大量、ほぼ満車。

入店。

店内、凄まじい活気。
他の高知のうどん屋にはなかなかないような、躍動感。

阪神甲子園球場みたいだ。

甲子園の阪神戦にいくと、新井貴がバッターボックスに入ったときなど「あるるるあぁぁぁうぃぃぃ!」と阪神ファンの方々が壮絶な巻き舌で応援されているが、あれくらいの力強さが店中に溢れている。

人気店の圧倒的元気に、ややビビッていることはおくびにも出さず、私はポーカーフェイスで注文した。

ドラフト1位で指名するは、もちろん…卵のうどん。

『釜玉うどん(大盛)』

<うおぉぉぉっ…!カッコイイ…!>

うどんは大きく分けて、可愛い系、美系などあるが、三宅の釜玉は間違いなくカッコイイ系。オーラが違う。

とくに、デフォルトで載せられている大根おろしの位置がカッコイイ。

ここに載っているのかっ!という絶妙なカッコよさだ。

脇には生姜とネギ。惜しい!大根おろしが赤ければ信号機カラーだったのに!…でも信号機じゃなくてもいい!カッコイイからいいっ!

カウンター席。
卓上に置かれた器から、天カスを載せる。

口に含んだ瞬間…きたっ…!弾力ドキューン…!炸裂する…三宅のアルデンテっ…!

以前は独特のプリプリ食感だったと記憶にあるが、今回それとは違い、シコシコとした食感に感じる。

<プリプリ系からのーーー!シコシコ系っ…!それでいてカッコイイっ……!なんだかキムタクみたいじゃないかっ…!>

目の前の大きな釜。それに長い棒を突っ込んで湯をかき混ぜている、大将の後ろ姿が見える。

<カッコイイ…!釜玉もカッコイイけど…大将もカッコイイ…!>

せっかくなので『とり天あんかけうどん(中盛)』も食べる。

<卵が先か…ニワトリが先か…!そんなことは知らない…!ただ俺は…両方食べるっ…!>

あんかけに、おろし生姜がたくさん入っていて温まる!

卵のうどんも食べれて、返す刀で『とり天あんかけ』も食べれて…。

ありがたいっ…!

ありがた過ぎて益々ビビり、全体的にオドオドしながら会計を済ませ、店をあとにした。

(この物語!あと何回か続く!)
『EP2を読む』

◆ 麺房 三宅
(高知県高知市伊勢崎町5-18)
営業時間/11:00~16:00
定休日/水曜日、月1回火曜日
営業形態/一般店
駐車場/店舗向かい側に有