高知県大豊町「大豊インター」から車で55分。
標高1400メートルの山……!
「梶ヶ森」を私は目指していた……!
*梶ヶ森の読みは、かじがもり。
梶ヶ森のふもとには、斜面に面して驚くほどたくさんの家々が点在する。
どれも立派なお家ばかり。
「家の窓を開ければ、そこは絶景……」
なんて素敵なんだ……!
「梶ヶ森」登頂は軽自動車がおすすめ
山頂まで車で登れる「梶ヶ森」。
しかし道幅は狭く、車1台がようやく通れるほど。待避所も少ない。大きな車では対向車がきた場合に苦労する。
そこで、おすすめは軽自動車。
田舎道は軽に限る!
たとえ軽自動車でも、運転に自信のないかたは上手な人に任せるのが無難。そのくらいの道である。
梶ヶ森、冬は11月中旬ですでに雪が積もっている
快調に登っていた竜一。
だがっ!
そのとき眼前に現れたのは……
雪っ……!
圧倒的!雪景色!
山とはいえ……
11月の高知で雪が積もる!
あるのかっ……!
こんなことが……!
真冬でも、平野部では雪が降ること自体が滅多にない高知県。ましてや雪が積もるなんてことは、そうそうない。
なのに!梶ヶ森!
11月で雪!すでに積雪!
「まさか雪が積もっているとは驚いた……」
ノーマルタイヤでやってきた竜一。
顔面蒼白。
生きて帰れるのか……!
この山からっ……!
車に付いた、外気温を計測する温度計は「1℃」を表示している。
ここは本当に高知県か……!
この時期の平野部ではあり得ない気象状況に、
改めて感じる、山の恐さ。
路面は凍結していない。それを確認してそのまま進む。
むしろ、たとえ路面が凍結していたとしても、引き返すことなどできない。
車を回すスペースなどないのだ……!
山頂に近づくにつれて、積雪の度合いはさらに増す。
高鳴る心臓。
「大丈夫か!この状況……!」
やっとの思いでたどり着いた、山頂付近。
山荘 梶ヶ森
山荘 梶ヶ森……!
「ああ……とりあえず山荘で休憩しよう……」
しかしこのとき……!
山荘梶ヶ森!
臨時定休……!
「ウソだろう……」
呆然とする竜一。
我々は取り残された……!
この雪山に……!
車に付いた温度計は「マイナス1℃」を表示している。
アンテナが立つ、梶ヶ森の山頂がすぐそこに見える。
けれども山荘から山頂へ続く路面は、完全に凍結済み。カチンコチンに凍っていて、乗るとそのまま滑りそうだ。
「これは危険。事故率の許容範囲を突破……。もうこれ以上の登頂は諦めよう……」
梶ヶ森天文台
梶ヶ森山荘に併設された「梶ヶ森天文台」。中には60センチ反射望遠鏡があるという。
予約すれば、以下の料金で天体観測が可能である模様。
- 大人/300円
- 小学生/200円
- 小学生未満/無料
安いっ!
「山荘に宿泊して、天体観測なんて最高だろうなぁ……」
梶ヶ森山頂付近の風景
積雪の梶ヶ森。
周りの山々にも雪が積もる。
「苦労して登ってきて、このまま引き下がることなどできない……」
こうなったら雪だるまだ!
突如、竜一……!
雪だるまの制作に取りかかる!
「高知にいて、雪だるまが作れるチャンスなんて滅多にない!」
逃せるか……!
こんな偶機……!!
#高知 北部・大豊町の梶ヶ森。
山頂まで車で登れる山なんですけど、山頂付近はまさかの雪景色。
山頂まであと少し、という地点にある山荘まで行って登頂を諦めました。
南国・高知でも高い山は雪が積もってるんですなあ……。
それでも雪だるま作ったりして楽しかったですわ。 pic.twitter.com/tIbGlUHPFx
— 竜一@高知グルメ&地域情報 (@Ryu_wld7) November 19, 2017
慣れない、雪だるま作り。
その後、恐る恐る下山して事なきを得た。
冬の梶ヶ森登山は雪に注意……。