カレーうどんドッグを食べた竜一は、葛藤していた。
<カレーうどんドッグも面白かったけど・・・もっと・・・こう・・・!
うどん的な・・・!うどんらしげなものが・・・!
むしろ・・・カレーうどんそのものが食べたくなってきやがった・・・!>
「あっ・・・!」
瞬間・・・!
脳裏を駆け抜ける閃光・・・!
<そうだ・・・!冷凍庫にあったんだった・・・!
倒れそうなほどうどんが食べたい時用に買っておいた・・・!
秘蔵うどん・・・!虎の子の冷凍カレーうどんがっ・・・!>
『テーブルマーク (カトキチ)
讃岐麺一番 カレーうどん』
<う・・・うわ・・・うわぁ・・・!この時点でもう・・・固くて美味そう・・・!
か・・・かかかか・・・かかか・・・!かぶり付きてぇ・・・!>
鍋に入れ、揺り動かしながら、一煮立ち。
徐々に漂い始める、カレーのフレグランス。
高鳴る鼓動・・・!
空前絶後のワクワク感・・・!
<きたぁっ・・・きたぁっ・・・待ちに待ったこの瞬間・・・!
俺はこの瞬間を味わうために生まれてきたようなもの・・・!
煮立った・・・煮立ったんだ・・・!
今・・・壮絶なまでに・・・!煮立ち切ったぁっ・・・!>
氷点下から達した沸点・・・!
激アツ冷凍カレーうどん・・・!
<ん・・・んんっ・・・スパイシーで甘口っ・・・!
とろっとろしてるぅ・・・!>
スープを飲み込むと、温かなカレーの香りが、
喉から胃袋へ、「ズズズッ」と滑り落ちて行く。
その感触を確かめながら、また一口飲んだ。
騙されたと思って押してください。♪~(´ε` )