<ここだけは行っておかなくちゃなんねぇ・・・!
ここだけは・・・!
例え驚嘆に値する事象が巻き起ころうとも・・・!>
高知のタウン情報誌「ほっとこうち」プロデュース、
『500円ランチパスポート』を巡る旅は混迷を極める。
普段は、麺以外のものを外で食べると言うことに関して、
微塵の興味も示さない竜一も、ランチパスに関しては、別。
<これは・・・!お得・・・!
この内容でこの値段は・・・生半可な覚悟じゃねぇ・・・!
そう感じたら・・・!必ずや行って食べおおす・・・!
それが・・・麺云々以前の・・・!
ランチパスユーザーとしての努め・・・!>
平凡な日々の中に・・・!
ケシ粒ほどの幸せを求める者の責務だろうがっ・・・!
高級な軽自動車のエンジンが回る。
800馬力のエキゾーストノートを聴きながら、強く発した。
「この世界は・・・!
喰うか喰われるかじゃない・・・!」
喰うか喰わぬかなんだ・・・!
高級な軽自動車は軽快に加速して、海辺を目指した。
ネットで事前に見た地図の記憶を頼りにして進行していると、
空港の南側、海と高知空港の間に目指す店があった。
『ビストロ セルフィーユ』
<クク・・・高知市内にある店でしか使えないのかと思っていたら・・・!
南国市の店でも使えるらしいじゃないの・・・!>
時刻は11時を少し回ったところだった。
昼食には早い時間だけれど、駐車場には既にたくさんの車があった。
(後編へ続く・・・!)
『ビストロ セルフィーユ 後編/ワンコインの極限』
お好きな呪文を唱えながら押してください。♪~(´ε` )