安い、早い、そこそこ美味しい。
手軽に食べられるということで、国民食としてすっかり定着しているカップ麺。
そんなカップ麺の中で、最近よく見かけるのが、
レンジで調理することが出来るカップ麺。
前から気にはなっていたのだけれど、
私は決して購入しなかった。
<レンジとか・・・!なんか嫌な予感がする・・・!
どう考えても湯を沸かして食べたほうが美味そうじゃねぇか・・・!>
そう感じたからである。
しかし、ここに来てレンジで調理可能なカップ麺を、
さらに多く見かけるようになり、無視を決め込むのも辛くなってきた。
<い・・・一度は挑戦してみようかな・・・!レンジ麺・・・!>
そんなある日。
某スーパー内(カルディアじゃないです)をフラフラと徘徊していると、発見した。
『レンジ専用 日清のどん兵衛 旨辛チゲうどん』
「旨辛・・・!」というだけあって、
いかにも辛そうで凶悪な色をしたパッケージである。
通常のどん兵衛よりもエッジが立った、近未来を髣髴とさせるデザインの容器。
中には、21世紀のテクノロジーが詰まっていた。
四角く刻まれた『乾燥あげ』
「フタは完全にはがし取れ・・・!」
という主旨のことが書かれてあったので、フタは豪快且つ繊細に、完全にはがし取る。
しかし、通常のカップ麺の場合、
フタを完全にはがし取ったら大変に困ったことになるので、
当然、フタははがし取らない。
むしろ、誤ってはがし取らないように気を付けるぐらいなものだ。
なのに、このレンジどん兵衛ったら、
「フタは完全にはがし取れ・・・!」である。
ようやくハタチになり、
「もう堂々と酒を飲んでもいいんだ・・・!」
という状況となって、公然と酒を飲めたときの開放感に似ている。
もう誰にも臆することはない・・・!
こんなフタっ・・・!
奇麗さっぱり・・・はがし取っちまえ・・・!
私は嬉々として、やってやった感満載でフタを取り払ったのであった。
内側の線までお湯、ではなく水を注いで、レンジで6分。
粉末スープは後入れ方式である。
「チーン・・・!」
打鐘が鳴った・・・!
出来たんだ・・・!
俺のうどん・・・!
レンジどん兵衛がっ・・・!
ドォォォォォン・・・!
息を呑む・・・!
圧倒的・・・!
光景っ・・・!
悪くないっ・・・悪くないっ・・・!
見た目は悪くないっ・・・!
見た目が悪いフリをしているだけだ・・・!!
今までのどん兵衛とはまったく違う、独特の麺。
ベトナムの『フォー』のように、やや透明がかっている。
食感もフォーに似ていて、モチモチとした歯応えで、
うどんというよりは、まさしくフォーのような様相。
そしてピリ辛のチゲスープ。
味自体は、よくあるインスタントのチゲスープの味なのだけれど、
まぁ・・・ご飯が進む進む・・・!
実は、ご飯、お茶碗二杯分食べた。
個人的な感想としては、既存のお湯で作るカップ麺の味に、
レンジ麺はまだまだ達していないように思う。
だが、今後このレンジ麺がカップ麺の新たなるスタンダードになるのか、
それとも一時期出回っただけで、麺歴史の流れの中に消えて行くのか、
非常に興味深い。
いつもありがとうございます。♪~(´ε` )