『エピソード1を読む』 『エピソード2を読む』
注文を終えて、早速、定食のおかずを取りに行く。
厨房の前に行くと、そこには色とりどりのおかずが並べられていた。
<おおぉ・・・見たことがねぇような料理がいっぱい・・・!
えーと・・・!何を取ろうかな・・・!>
などと、また1000文字分ほど迷いそうだったが・・・。
<あっ・・・そっか・・・考えてみれば取り放題なんだから・・・!
迷う必要なんかなくて・・・全部取りゃいいのか・・・!>
デーン・・・!
いっぱい取って来たったー!!
<大丸店の弁当に入っていた・・・ヤンニョムチキンや・・・!
試食した・・・リンゴキムチに・・・ここで再会できるとは・・・!
うっ・・・!ううっ・・・うっ・・・!>
溢れ出る感動の涙。
思い起こされる、金さんの試食攻撃。
<ムププッ・・・いかん・・・!
思い出したら笑える・・・!>
(※ 金さんのことを大丸店の記事では、おばちゃん呼ばわりしてすみませんでした。
今度から書くときは、ちゃんと「お姉様」と的確な表現で書きたいと思います☆)
取って来た、おかず。
その味、さすがは韓国料理の人気店。
どれもシッカリとした味付けで美味しい。
中でも、私の心を最も揺さぶったのはコレ。
コイツが俺のストライクゾーンど真ん中を射貫きやがったんだっ・・・!
<テキトーな性格が災いして・・・ちゃんと見てなくて名前も分かんねぇし・・・!
一口で食っちまったから何が入っているのかもよく分かんねぇけど・・・!
キムチの軍艦巻きみたいになってて・・・!コレ・・・うんめぇ・・・!>
(もし無人島にひとつだけ食べ物を持って行けるとしたら、
うどんかコレで迷いに迷って、無人島行きが延期になると思います)
おかずで結構お腹が張り、
その存在を忘れ始めていた頃に、主役現る。
『週替り石焼ビビンバ(ひじき)』
<うおぉぉぉぉぉ・・・!
すっげぇっ・・・!>
豪華絢爛・・・山紫水明・・・!
花鳥風月・・・!
マチュピチュを彷彿させる絶景っ・・・!
圧倒的っ・・・!
世界遺産・・・!
中央に配された卵を崩しにかかる。
けれども、卵は強固なひじきの堤防に守られていて、溢れない。
<ククク・・・仕方が無い・・・!
ならば獰猛に混ぜおおすまでよっ・・・!>
うぉりゃぁー!!
ところどころに"おこげ"が出来ていて、
それが他の食材と混ざり合って多様な食感を生み出す。
<柔らかい・・・柔らかい・・・サクッ・・・みたいな・・・!
サクッ・・・サクッ・・・柔らかい・・・みたいな・・・!
ザクッ・・・ザクッ・・・ドムッ・・・ガンダムッ・・・みたいな食感っ・・・!>
んっ・・・んん・・・んんんんん・・・!
マシッソヨ☆
『プルコギ定食』
プルコギという料理の名前ぐらいは聞いたことがあったけれど、
なにせ実物を見るのは初めてだから、上手く解説が出来ないのだが、
甘く煮た牛肉や野菜を、別皿に盛られた茹でたキャベツで包んで食せば良いらしい。
ほむほむと思いながら、私も一口。
<ふぉぉぉぉぉん・・・!
肉と野菜が・・・ダブルアタック・・・!>
俺の心の城門を・・・!
突破してきやがるっ・・・!
肉と野菜と味のバランスが良くて、しつこくない。
一緒に出された辛い味噌に付けて食べると、
肉や野菜の甘みにピリ辛感が加わって、味がさらに奥深さを増す。
景福宮の料理は、やはり辛いのものが多いのだけれど、
ただ辛いだけの料理にはなっていなくて、
素材本来の旨味を感じられる絶妙な『旨辛』である。
私が食べているあいだ、
後ろで他のテーブルの後片付けをしたり拭いたり。
マジメに働くフリをする門田氏。
(全部、演技です)
食後の『アイスコーヒー』
何気なくストローで吸って飲もうとしていると、門田氏が言う。
「そのストロー・・・!
穴が二つ開いちゅうがってね・・・!」
「ん・・・?
あ・・・ホンマやナニコレ・・・二つ開いちゅう・・・!」
言われるまで気が付かなかった。
でも見ると確かにストローに穴が二つ開いているのだ。
なんでも、韓国ではよく見かけるストローらしい。
<国の数だけ色々な文化があるんだなぁ・・・!>
韓国どころか海外に一度も行ったことが無い私は、
ストロー1本に異国の風を感じて、なんだかワクワクした。
このストローの他にも、
食器や店内の装飾にはいろいろとヨンチョルさんのコダワリが垣間見え、
それがそのまま景福宮ならではの個性を生み出している。
<もしかして・・・二つの穴の一つはダミーで・・・!
穴が詰まっていたりして・・・!>
そんなまさかもあるんじゃないかと思いながらストローを「ズズズッ」と吸うと、
大方の予想通り、二つの穴から同時にアイスコーヒーが口内に流入した。
<さて・・・タラフク食べたことだし・・・!
そろそろ帰るか・・・!ああっ・・・でも最後にアレを・・・!
今ここで勇気を出してやっておかなかったら・・・きっと後悔する・・・!>
実は・・・今回景福宮に来る前から、
邪悪なメイドは・・・ある恐ろしいことを考えていたのだった・・・。
食べ終わったあと、
ノミの心臓が飛び出そうなほど緊張しながら、
ヨンチョルさんにお願いする。
「あ・・・!あの・・・!
一緒に写真を撮らさせてもらってもいいですか・・・!
あと・・・そ・・・それをブログに載せてもいいですか・・・!」
ヨンチョルさんは暫し何かを考えていた。
断られるかもしれないと思った。
<そりゃそうだよね・・・!
初対面の変な男に写真撮ってくれとか言われても普通断るよね・・・!>
などと諦めかけていると・・・!
飛び出す・・・ヨンチョルさんジョーク・・・!
「いいですよ・・・!
ワタシ・・・有名人なので・・・!」
竜一、爆笑。
そしてヨンチョルさんの寡黙なイメージ、崩壊。
すると、突然、セミになるヨンチョルさん。
「セミ・・・!
ワタシはセミ・・・!」
<えええっ・・・こんな感じの人やと思わんかった・・・!
めっちゃ面白い・・・!>
ヨンチョルさん、ノリノリである。
さて、門田氏に撮影をお願いして、
いよいよドキドキのツーショットタイム・・・!
ここで・・・竜一・・・!
ヨンチョルさんがノリノリなのをいいことに・・・!
丁重な口調で・・・絶対アウトなことを言い始める・・・!
「あ・・・あの・・・!
指をこうやってもらっていいですか・・・!」
竜一・・・!
無茶ぶりっ・・・!
例のポーズを・・・!
無茶ぶりっ・・・!
<いいのか・・・こんなことお願いしちゃって・・・!
いや・・・!いいワケが無い・・・!
ああっ・・・でも・・・ちょっとだけやって欲しいかな・・・!>
戦々恐々。
<あかんかー・・・!
さすがにこれは・・・あかーん・・・!
いくらなんでも怒られる・・・!>
だがぁっ・・・!
「こう・・・!?
これなに・・・こう・・・?」
ヨンチョルさん・・・意外にも興味津々・・・!
そして・・・やってくれた・・・やっていただいた・・・!
ヨンチョルさんと、キラッ☆
(緊張しまくって竜一の表情がガチガチな件)
「いやぁ・・・めっちゃ緊張した・・・!
俺・・・心臓・・・口から出そうやった・・・!
ていうか半分出てたわ・・・!」
などと、車内で未だ冷めぬ興奮の余韻に浸りながら帰路に着く。
南国市の片隅に静かに佇む人気店、景福宮。
素敵な景観と美味しい料理、行き届いた気配りで人の心を満たす、
夢想郷のような温かいお店であった。
◆ 景福宮(南国市)
営業時間/ランチ11時30分~15時、ディナー17時~21時30分、ティータイム15時~17時
定休日/水曜日
駐車場/有
メニュー(クリックすると景福宮ホームページに飛びます)
『景福宮』の場所はココっ・・・!
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無茶ぶりに付き合ってくれたヨンチョルさん、本当にありがとうございました。
そして私の子供の頃からの夢だった「ヨンチョルさんとキラッ☆」に協力してくれた門田氏には、
帰りにおみやげまで頂いて、圧倒的に感謝しています!カムサハムニダ!