ある日、Twitter上で景福宮道案内係の門田氏が、
岡崎牧場がナンタラカンタラと話をしていた。
<岡崎牧場・・・!?
同名のうどん屋なら知っているが・・・!
岡崎牧場は初めて聞いた・・・!うどん・・・!あるかな・・・!>
スグにTwitterで門田氏に聞けばいいものを、
実生活同様、Twitter上でもホーム引き篭もり志向が強い私は、
「恥ずかしくて・・・聞いたら好きになっちゃいそうで・・・」聞けずにいた。
それで数日後、景福宮に初めて行った日。
門田氏に直接岡崎牧場のことを聞いてみた。
「岡崎牧場っていう牧場があるが・・・!?」
すると、門田氏。
「万々のTSUTAYAの横の道・・・!
真っ直ぐ行ったらある・・・!」
非常に解り易い説明。
<さすがは景福宮道案内係・・・!
岡崎牧場の道案内も端的で明快っ・・・!>
後日。
行ってみた。
門田氏の非常に端的で解り易い言葉の通りに、
万々のTSUTAYAの横を真っ直ぐに北上。
<TSUTAYAより北に行くのは初めてだぜ・・・!>
少し進行すると、賑やかな万々周辺と違って、
一気に山の様相を呈してくる、辺りの風景。
<あらあら・・・!いかにも牧場がありそうな雰囲気・・・!>
予感的中。
間もなくして道路の右脇に、
『岡崎牧場』と書かれた看板と矢印が見付かり、右折。
『Deer Land Farm 岡崎牧場』
敷地内に足を踏み入れると、第一動物。
ヤギを発見。
「ヤギや・・・!
ヤギがおるっ・・・!」
人間より動物が好きな、竜一。
テンション上がりまくり。
「うわっ・・・これはえらいことでっせ・・・!
三頭もおるがなっ・・・!
あかーん・・・全員おんなじに見えるっ・・・!」
ヤギにはそれぞれ名前が付いているようなのだけれど、
どれがどれやら区別が付かない。
しかし、彼らと対話する内、徐々に分かってきた。
黒い首輪がメイ。
赤い首輪がハナ。
奥に小さく写っているシャイボーイが、うっかりハチベエだ。
その時、竜一に届く、
メイからのテレパシー。
「アタシ達にそこのエサを買うてー!
買うておくんなはれぇー・・・!」
「えぇっ・・・俺に多くを求めるなや・・・!
もう・・・しゃあないなぁ・・・!」
置かれた何の変哲も無いカップに代金を入れるという、
衝撃的良心市スタイルで売られていたエサを購入して、あげてみる。
「ほら・・・!エサやっ・・・!
遠慮せんと喰え喰え・・・!」
ハナにあげようとしたのに、メイが・・・。
ハチベエにあげようとしたのに、メイが・・・。
他の二頭を制して、
とにかく全部自分が食べようとする、
オチャメなお母さん、メイ。
「あはは・・・あはははは・・・!
め・・・メイちゃん・・・!
ちょっと自重しようか・・・!」
ウサギも数羽いた。
牧場の入口付近にある直販所のようなところで売られていた、
ウサギやヤギが食べると書かれたカボチャ。
それを笑顔が可愛らしいお婆さんから購入して、あげてみる。
面白かったのが、ウサギの行動。
ウサギにカボチャを与えると、
一羽、一個ずつカボチャを咥えて隅のほうに走って行って、
それぞれが別々の場所で食べるのだ。
「アナタはアナタ、
ワタシはワタシ」
全員がそういう雰囲気。
みんなで仲良く分けて食べようなんていう考えは毛頭無さそうなのが、
なんともウサギらしくて、なんだか笑えた。
ちなみに、直販所で売られていたカボチャ。
大きくカットされたカボチャがいくつも入って、なんと100円。
激安である。
その時・・・!
竜一に異変・・・!
「あぁっ・・・!あかーん・・・!
動物にご飯あげよったら・・・なんか俺のお腹も空いてきてん・・・!
あかん・・・!空腹で意識が朦朧としてきたっ・・・!」
(後編へ続く・・・!)
『Deer Land Farm 岡崎牧場 後編/名馬との出逢い、そして・・・』