手打ちうどん まるしん 肉の章 エピソード2/肉ぶっかけ単騎待ち

2011.11.13

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手打ちうどん まるしん 肉の章 エピソード2/肉ぶっかけ単騎待ち

2011.11.13

エピソード1を読む』 『エピソード3を読む


時刻は14時を過ぎようとしていた。

最近のまるしんは、12時から13時半ほどまで、
近くにある大学の学生を中心に、非常に混雑している。

店前に行列が出来ることも珍しくない。

元来のマイペース気質。
うどんは、のんびりと食べたい。

だから、"あえて"というか、
いつも通りの作戦で、お昼時の時間帯を避けた。

8月下旬、
大学が夏休み期間中だったこともあってか、
狙い通り、先客、ゼロ。

<よしっ・・・!よしよしよしっ・・・!
これでこそ・・・昼前から押し寄せる空腹を伝える脳波に耐え・・・!
14時過ぎまで待った甲斐もあるというもの・・・!>

この時、とにかく「肉」が食べたかった私の注文は二択でしかなかった。

『肉しょうゆ』か『肉ぶっかけ』である。

メニューには、かけ出汁の『肉うどん』もあるが、
私の中の選択肢には無い。

水を持って来てくれた若い色白の店主に発す。

「に・・・肉ぶっかけ・・・大盛でっ・・・!」

「肉ぶっかけ大盛ですね・・・!
今・・・麺・・・○○○○○○○○・・・!
20分ほどかかりますが・・・宜しいですか・・・!?」

歳のせいで聞き取れなかった箇所があるものの、
「おそらく麺がどうのこうので、20分ほどかかっちゃうんだろうなぁー」
と判じた私は、その日、昼から休むことにしていたため、
別に時間はどうでも良かったから、「はいはい」と適当に返事をした。

手打ちうどんまるしん 店内のテレビ

いやぁ、20分はさすがに長かった。

地デジ対応して、近未来型と化したテレビから流れるワイドショーを観るも、
どうでも良いことを延々と熱く語り合っていて、決定的に面白くない。

本でも持ってくれば良かったと思ったけれど、
鞄を持ち歩く習慣すら無い私が、本を持ち歩いているわけもない。

仕方が無いから、ズボンのポケットより、
"知る人ぞ知る"電池蓋の無い軽量化済み携帯を取り出して、『EZweb』

気になるうどん屋さんの店名を打ち込んで、
行った人が書いているブログを読んでみる。

『まるしん』の店内に居ながらにして、
他店に関するブログ記事を読んでいることに、
一抹の罪悪感を覚えたりもしたけれど、暇を潰すことにはバッチリ成功した。

そして、予告通り、20分ジャスト。

テレビが発する音しか聞こえなかった店内に、
店主がコチラに歩み寄ってくる足音が、背面から響く・・・。

(エピソード3へ続く・・・!)
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